2014 Fiscal Year Research-status Report
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25630150
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
藤田 恭久 島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (10314618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 俊幸 島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 助教 (50335551)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 発光ダイオード / 酸化亜鉛 / ナノ粒子 / p型 |
Outline of Annual Research Achievements |
ガス中蒸発法による窒素ドープZnOナノ粒子を用いた塗布型LEDの特性改善において,H25年度に得られた指針に基づき,下記のような成果が得られた. ・極低温のフォトルミネッセンスを測定し,p型特性を示す束縛励起子発光やD‐Aペア発光を確認した. ・ナノ粒子の生成条件を改善し,ナノ粒子特性の均一化とp型特性の改善を行いリーク電流の低減と発光強度の増加を確認した. ・塗布方法としてバーコーター法に代わり,薄膜化が可能なスピンコート法を用い.ナノ粒子とバインダーの組成,焼結温度等の最適化を行い,リーク電流を低減した. ・LED内部の発光や光放出の詳細な様子をデバイスシミュレータATLASのモジュール「LED」を用いてシミュレーションするため,各材料のパラメータの最適化を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
蒸着装置トラブルのため,電極の接触抵抗の低減は未達であるが,粒子の改善とリーク電流の低減の指針が得られたため,総合的に順調に進んでいると評価した.
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Strategy for Future Research Activity |
・p型電極の接触抵抗を低減し,放熱性の優れたデバイスを開発する. ・デバイスシミュレータ上で,粒子表面および内部に存在する欠陥についてのパラメータの最適化を行う.さらに熱拡散の様子を検討するための環境を構築し,伝導・発光・発熱の総合的な観点からのフィードバックを行う. ・これまでの成果から最適なデバイス特性を選定し,エネルギー効率10%程度を目標とする
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