2015 Fiscal Year Annual Research Report
廃瓦骨材の内部養生による高炉B種マスコンクリート構造部材の性能向上
Project/Area Number |
25630187
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
佐藤 良一 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (20016702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 由布子 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30624564)
河合 研至 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90224716)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 廃瓦骨材 / 内部養生 / 高炉セメントB種 / マスコンクリート / 構造性能 |
Outline of Annual Research Achievements |
W/Cは0.5,0.35,廃瓦粗骨材の容積置換率は共に10%(G10),細骨材のそれは12%(S12),15%(S15)を要因・水準とし、高温履歴を受ける高炉セメントB種を用いた場合のコンクリート強度、自己収縮およびRCはりのせん断耐力に対する廃瓦骨材の内部養生効果を検討した.得られた研究実績の概要は以下のようである。 (1)廃瓦骨材無置換の圧縮強度は、有効材齢150日において、高温履歴によりW/C=0.50で18%,W/C=0.35で16%低下しが、廃瓦骨材置換によりそれぞれ最大5%,11%程度回復した. (2)高温履歴下の自己収縮ひずみは、廃瓦置換の有無に拘らず、温度上昇域で収縮増加後温度降下域で大きく減少し、常温に達した材齢7日で常温の場合より小さくなった. 常温到達以降も収縮は進行し、有効材齢170日で、W/C=0.5でs12の場合、高温履歴の影響によらず廃瓦で内部養生しても常温無置換より大きくなった.しかし、W/C=0.35の場合には、18%増大した自己収縮ひずみは特に細骨材置換で低減され、常温無置換より小さく高い内部養生効果を示した. (3)RCプリズムの自己収縮による鉄筋ひずみも高温履歴により自己収縮と同様の挙動を示した.しかし、有効材齢100日におけるW/C=0.5 の鉄筋ひずみは、高温履歴により内部養生の有無によらず、低下した.W/C=0.35 の場合、内部養生効果は高温履歴の有無によらず認められたが、そのひずみは高温履歴無置換よりは大きかった.自己収縮と鉄筋ひずみの傾向は必ずしも整合しなかった. (4)高温履歴無置換のRCはりのせん断耐力は、W/C=0.5,0.35どちらの場合も、常温無置換に比べて5,6%低下した。しかし、廃瓦粗・細骨材置換によりそのせん断耐力の低下率は2-3%に低減し,さらにW/C=0.35の廃瓦細骨材置換の場合のせん断耐力は常温無置換よ6%大きかった.このせん断耐力の傾向は圧縮強度のそれと概ね対応したが一部では逆の傾向も見られた.
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Research Products
(9 results)