2014 Fiscal Year Annual Research Report
都市と企業の規模分布と空間分布の規則性を表現しうるネットワーク形成理論
Project/Area Number |
25630212
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
赤松 隆 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (90262964)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 集積立地 / 企業ネットワーク / べき乗則 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,(1)「ネットワーク科学」分野で研究されてきた「都市と企業の規模分布」の規則性と (2)「空間経済学」分野で研究されてきた「都市と企業の空間的分布」の規則性,を同時に表現・説明しうる理論を構築することである.本研究では,まず,多種集団の Population Game の枠組みで企業の(取引先/立地)選択行動と相互作用を表現し,(a) 企業間取引ネットワーク形成と (b) 企業の集積立地パターン形成,の各々が創発する2つのサブ・モデルを開発する.その上で,両者を整合的に統合したシステム・モデルを構築し,(a)と(b)の相互作用(同時均衡状態)下で創発する企業の規模別・空間的分布パターンの特性を明らかにする. 平成26年度の研究では,まず,平成25年度に解析した基本モデルに対する幾つかのバリエーション・モデルを開発し,基本モデルと同様の分岐特性が成立するための条件(集積/分散力を表すモデルの数理構造)を明らかにした.そして,それらモデルに対する大規模な都市数・企業数下での数値実験により,企業の異質性を表現するパラメータ(交通費用および代替弾力性)の分布が一定以上の分散を持つなら,Number Average Size (NAS) 則 やべき乗則則が頑健に成立することを示した.
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Research Products
(5 results)