2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25630236
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鉾井 修一 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80111938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊庭 千恵美 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10462342)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 京町家 / 可動建具 / 緩衝空間 / スマートライフ / ライフスタイル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、a)京町家の伝統的な形式・形態を維持(積極的に利用)した上での断熱、b)土壁、土間、坪庭の熱容量と開口部の開閉による室温制御、c)縁側の開閉調整による日射と外気の取入れ・遮断による室温制御、d)坪庭や通りへの散水による蒸発冷却効果、e)室温に対する個人の好みの違い、部分暖房を許す暖房の考え方、f)ライフサイクルにわたるエネルギー使用への助成制度の可能性、について検討することを目的とした。 a)~d)では、冬の寒さおよび中間期拡張・一日の中で冷暖房時間の短縮化による省エネ基準クリアの可能性を検討した。e)f)では省エネルギーな室使用法に向けた「自然な」および「自覚的な」ライフスタイルの形成を目的とした。 具体的には、(1)シミュレーションプログラムの作成(担当:鉾井・伊庭・学生2名):典型的な京町家を想定し、縁側、土壁、土間、坪庭など京町家の温熱環境上キーとなる要素を組み込んだ温湿度解析用シミュレーションプログラムを作成した。(2)京町家モデル住宅の熱特性測定と種々の制御実験(担当:鉾井・伊庭・学生2名):実施場所:京都市塩小路河原町に建設された京町家実験棟を主たる測定対象とした。最近の在来住宅についても適宜測定を行い、省エネ性・室内環境性能を比較評価した。・京町家モデル住宅の熱特性測定と種々の制御実験、床下地盤への蓄熱と空気循環による蓄熱制御、坪庭、前面広場への散水・通風実験を行った。(3)シミュレーションにより得られる縁側の最適制御(窓開閉)に合わせた生活実験を行った。(4)助成制度の在り方に関する調査・ヒアリングを行った。
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Research Products
(7 results)