2014 Fiscal Year Research-status Report
Mn基強磁性体の強磁場中過冷却凝固過程の解明と磁石材料開発
Project/Area Number |
25630268
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小山 佳一 鹿児島大学, 理工学研究科, 教授 (70302205)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 金属物性 / 構造・機能性材料 / 磁性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、研究代表者が研究全般に責任を持って遂行するとともに、教育的効果を考慮し研究代表者の指導のもと、大学院生1名と学部学生1名で下記の実験を行った。 (1)鹿児島大学において、強磁性合金Mn1-xBix(0<x<1)の合成をアーク炉を用いて行った。その後昨年度本基金で購入した小型電気炉により、均質化処理を行った。得られた試料は鹿児島大学でX線回折装置を用いて評価された。また、MnとBiの混合粉末を圧縮形成し試料とした。 (2)H25年度に開発した磁場中熱分析同時そのば観測装置1号機を東北大学金属材料研究所附属強磁場超伝導材料研究センターに持ち込み、強磁性合金Mn1-xBixの分解過程と合成過程のCCDビデオカメラによる磁場中直接観測に成功した。磁場による液相の過冷却状態を確認するが、極めて粘性の高い状態であることが判明した。 (3)圧縮形成したMn-Bi粉体試料について、強磁場中で液相の状態からの凝固過程を化学分析によって評価した。 (4)磁場中で過冷却状態から刺激を与える装置の2号機を製作し、酢酸ナトリウムを使用した予備実験に成功した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)試料作成数は予定通り行われた。(2)磁場中熱分析同時そのば観測装置1号機を用いて、強磁性合金Mn1-xBixの強磁場中分解過程と液相状態の過冷却状態をビデオを用いて形態変化の撮影に成功した。(3)磁場中で過冷却状態から刺激を与える装置の2号機を製作し、強磁場中予備実験に成功した。(4)米国強磁場施設への申請は不採択となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
磁場中熱分析同時そのば観測装置1号機と磁場中急冷炉よって、過冷却状態からの物質合成を評価し、本研究の総括を行う。
|
Research Products
(7 results)