2014 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロバブル・ボディーフィード型新規濾過システムにおけるケーク剥離特性の評価
Project/Area Number |
25630347
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
岩田 政司 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10151747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 孝徳 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30581889)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 沈降速度 / 濾過速度 / ケーク抵抗 / ケーク剥離 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,「マイクロバブル・ボディーフィード型ケーク濾過法」におけるケークの剥離性に与えるマイクロバブル(MB)の影響を調査した。MB含有水は気泡せん断型マイクロバブル発生機により調製した。 まず,MB含有水をカオリン(体積基準メジアン径5.2μm)懸濁液に添加し,懸濁粒子の凝集挙動・沈降挙動を調査した。①希薄な懸濁液(粒子濃度0.05wt%)にMB含有水を添加した系では,無添加の系に比べ1μm付近の粒子が減少し4μm以上の粒子が増加していた。②粒子濃度0.5,1,2wt%の懸濁液で光学密度の経時変化を調査した。粒子濃度0.5,1wt%の懸濁液の系では,MB含有水添加の有無による懸濁液の清澄速度に差異は見られなかったが,2wt%ではMB含有水を添加した系の方がより速く清澄化した。③粒子濃度3~10wt%に調製した懸濁液において界面沈降挙動を調査した。MB含有水を添加した系では添加しない系に比べ,界面沈降速度が増加した。 次いで,MB含有水添加と未添加のカオリン懸濁液を用い,水平濾材に対し濾液の流れ方向が重力と反対方向である上向流濾過と,濾液の流れ方向が重力方向である下向流濾過を定圧条件で行った。これらの結果から,「濾過速度の逆数」と「粒子沈降の影響を考慮した積算濾液量」の関係を求め,上向流濾過におけるケーク剥離量の経時変化を算出する手法を考案した。この手法を用いて,MB含有水を混合したカオリン懸濁液の上向流濾過における剥離量を算出した結果,MB含有水未混合のカオリン懸濁液の上向流濾過に比べ,剥離量が大きくなること,また,その差異は懸濁液濃度が高いほど顕著となることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)