2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25640066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田代 聡 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (20243610)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 相同組換え / 転写反応 / 細胞核構造 |
Research Abstract |
本研究では、「相同組換え修復では、相同部位を損傷部位に近づけるために転写反応が必要である。」という可能性を検証する。このために、1)損傷部位とその相同部位の位置関係の経時的変化、2)DICERやDROSHAなどnon-coding RNAに関わるRNaseの発現抑制によるゲノム損傷部位での相同部位近接への影響を検討する。 平成25年度は、TALEN法やI-SceIなどを用いた特定の染色体部位にDNA損傷を誘導する手法を確立した。現在FISH法を用いた相同部位の近接についての評価法を確立に取り組んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
TALEN法およびI-SceI を用いた特異的DNA二本鎖切断の誘導システムは、確立することができた。これらのシステムを用いて誘導されたDNA二本鎖切断の切断されたDNA断端について、FISH法による局在解析を進めている。現在、FISH画像解析の自動化による研究の効率化に取り組んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
切断されたDNA断端のFISH法による局在解析は、自動化により効率的に進めていく。DNAの可視化については、FISH法以外にTALEを応用して特異的DNAを蛍光標識することによる生細胞実験系を用いた解析法の開発に取り組む。また、当初の予定通り、次世代シーケンサを用いた3C法による相同部位近接の検討を行う。これらの解析については、ゲノム修復関連因子の発現抑制実験を組み込むことにより、相同組換え修復機構における損傷ゲノムの輸送システムの解明に取り組む。
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Research Products
(8 results)