2014 Fiscal Year Annual Research Report
人工スーパー癌細胞を用いた革新的治療法開発に向けて
Project/Area Number |
25640070
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
幸谷 愛 東海大学, 医学部, 准教授 (00517477)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | がん |
Outline of Annual Research Achievements |
再発癌、初発時に大規模な転移を認める癌については、有効な治療が極めて少ない。このようながんに対しては革新的な治療法の開発が急務である。がん細胞がクローン間で生存競争する現象に着目し, 人工的に悪性度の高い“スーパー白血病細胞”(bcr-abl BaF3) を樹立し、白血病細胞(Stat5-BaF3)と生存競争させることによって後者の増殖を抑制させる試みを行い、その分子メカニズムを明らかにし、新規治療法開発を目指した。 モデル系を構築した。“スーパー癌細胞“としては強力な白血病遺伝子“bcr-abl”をマウスB細胞株BaF3細胞に導入した安定株、“普通癌細胞”としては、bcr-ablの下流に存在し、bcr-ablほどは形質転換能の強くない遺伝子“Stat5”をBaF3細胞に導入した安定株を作成した。BaF3細胞はIL-3を培養に必要とするが、両安定株は形質転換したため、IL-3非依存となった。次に, 一匹のマウスに単独、両者Mixを接種し、in vitroで得た実験結果が再現できるか否かを検討した。“普通癌細胞”単独を1X106個接種したマウスと、“普通癌胞”と“スーパー癌細胞”をそれぞれ1X106個ずつ、計2X106個接種したマウスでの、“普通癌細胞”の増殖を接種から3週間後体外イメージングシステムを用いて測定した。その結果3回の実験すべてにおいて、“普通癌細胞”単独を接種したマウスでの“普通癌細胞”の増殖に比べ、Mixで接種したマウスでの“普通癌細胞”の増殖が、著しく、抑制されているという結果を得た。 今後は上記のシステムを用いて分子メカニズムを明らかにしていく予定である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Journal Article] Novel functional small RNAs are selectively loaded onto mammalian Ago12014
Author(s)
Yamakawa N1, Okuyama K, Ogata J, Kanai A, Helwak A, Takamatsu M, Imadome K, Takakura K, Chanda B, Kurosaki N, Yamamoto H, Ando K, Matsui H, Inaba T, Kotani A
-
Journal Title
Nucleic Acids Res
Volume: 42
Pages: 5289-301
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
-
-
-
-
-