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2014 Fiscal Year Research-status Report

クロマチン介在性抗がん剤耐性機構に基づく新たな分子標的治療の試み

Research Project

Project/Area Number 25640093
Research InstitutionNagahama Institute of Bio-Science and Technology

Principal Investigator

水上 民夫  長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 教授 (80367896)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords分子標的治療 / 抗がん剤耐性
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、抗がん剤及び抗がん剤の耐性克服剤の開発を目的として、JARID1Aに対する阻害剤の同定とそれらが開発コンセプトに合致した薬理活性をもつことを証明〔POC (Proof of Concept)〕することを課題としている。
前年度、抗がん剤の耐性克服剤開発のPOC系として、分子標的抗がん剤であるGefitinibに感受性を示すヒト肺がん細胞株PC9にJARID1Aを高発現させることで、Gefitinibに対して薬剤耐性を獲得した細胞株を取得した。本年度は、本細胞株と親株のマイクロアレイ解析により、発現変動遺伝子を同定した。マイクロアレイ解析により同定された発現変動遺伝子と論文調査より選択したJARID1Aの標的と考えられる20遺伝子に関して、JARID1AのRNA干渉による発現抑制により、RNA発現量の上昇ないしは低下を有意に確認できた6遺伝子を薬効バイオマーカー候補遺伝子として選択した。現在、細胞レベルでJARID1Aを阻害する化合物を探索するために、この6遺伝子に対して転写制御領域を連結したLuciferase Reporter系の構築に取り組んでおり、ヒト肺がん細胞株PC9及びヒト胎児腎細胞株HEK293に遺伝子導入することで、POC評価に利用可能な安定形質転換株の取得を試みている。
本年度はさらに、JARID1Aに対する酵素阻害剤の同定のために、研究協力者とともに3万化合物のHigh-throughput screeningを完了させ、約200化合物の1次ヒットを取得した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

JARID1Aに対する酵素阻害剤のHigh-throughput screeningが完了し、多数の1次ヒットを取得できたから。

Strategy for Future Research Activity

現在取得を試みているLuciferase Reporter細胞株を用いて、酵素阻害剤の1次ヒット化合物を評価し、細胞レベルでJARID1Aを阻害する可能性のある化合物を選択し、さらに標的遺伝子の内在性mRNA発現量の確認、細胞増殖抑制活性、抗がん剤耐性解除活性などのPOC評価を行う。

Causes of Carryover

当初予定していたPOC評価に関する実験計画を次年度に先送りしたために、予定していた物品費の購入を次年度に先送りしたため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

先送りした実験のための物品費の購入に使用する。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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