2013 Fiscal Year Research-status Report
ヒト人工染色体を利用した安全なiPS細胞作製方法および完全分化細胞取得方法の確立
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25640108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kazusa DNA Research Institute |
Principal Investigator |
長谷川 嘉則 公益財団法人かずさDNA研究所, ヒトゲノム研究部, 研究員 (30387683)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | iPS細胞 / ヒト人工染色体 |
Research Abstract |
本年度は、研究実施計画に記した計画、自己脱落可能なヒト人工染色体ベクター(tetO-HAC)への初期化因子・iPS 細胞形成確認マーカー遺伝子のプロモーター+GFP 遺伝子・神経幹細胞マーカー遺伝子のプロモーター+RFP 遺伝子の搭載、について計画通りに実行した。 詳細な内容については、若干の変更を加えた。具体的には、遺伝子クローンの入手方法、ベクターの構築方法を考慮した結果、1. iPS 細胞形成確認マーカー遺伝子プロモーターをSSEA-1遺伝子プロモーターからOct4遺伝子プロモーターへ変更、2. Oct4遺伝子プロモーターとつなげる遺伝子をGFP(Green Fluorescence Protein)遺伝子からRFP(Red Fluorescence Protein)遺伝子へ変更、3. Nestin 遺伝子プロモーター(神経幹細胞マーカー遺伝子のプロモーター)につなげる遺伝子を、RFP遺伝子からGFP遺伝子へ変更、4. tetO-HAC保有細胞としてCHO(Chinese Hamster Ovary)細胞からHT1080細胞へ変更を行った。 Crelox部位特異的組換え反応により、tetO-HACへ、Oct4 遺伝子プロモーター+RFP 遺伝子を搭載後、Nestin 遺伝子プロモーター+GFP遺伝子を搭載した。両遺伝子を搭載したtetO-HACをFISH解析によって確認したところ、細胞中にホストの染色体とは独立しており、安定に保たれている事を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画予定は全て達成出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通りに進んでいるので、到達目標である、iPS 細胞の作製、質の高いiPS 細胞の単離、ドーパミン作動性ニューロンへの分化誘導、完全分化した神経幹細胞の単離を達成出来るものと思われる。
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