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2014 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト人工染色体を利用した安全なiPS細胞作製方法および完全分化細胞取得方法の確立

Research Project

Project/Area Number 25640108
Research InstitutionKazusa DNA Research Institute

Principal Investigator

長谷川 嘉則  公益財団法人かずさDNA研究所, バイオ研究開発部, 特任研究員 (30387683)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords再生医療 / iPS細胞
Outline of Annual Research Achievements

iPS 細胞研究において、ゲノムに傷を付けない安全な作製方法が確立された現在、未分化細胞の残存による移植後の腫瘍発生が大きな問題となっている。私は、導入DNA のサイズに制限がなく自己脱落可能なヒト人工染色体(tetO-HAC)ベクターに、iPS 細胞形成確認マーカー(ES 細胞未分化マーカー)のプロモーター+RFP 遺伝子、組織特異的分化マーカーのプロモーター+GFP 遺伝子を搭載する。上記の遺伝子を搭載したtetO-HAC ベクターを体細胞に導入することによって、ゲノムに傷を付けずに安全にiPS 細胞を作製後、RFP が発現している細胞を選抜して質の高いiPS 細胞を単離する。その後、作製したiPS 細胞に分化誘導を行い、RFP が発現せずにGFP が発現している細胞を選抜することにより完全に分化した細胞だけを単離する。
CHO細胞内に保有されている、tetO-HACベクターに、iPS 細胞形成確認マーカーであるOct4プロモーター+RFP遺伝子、神経幹細胞マーカーのNestinプロモーター+GFP遺伝子を搭載した。MEFからiPS細胞の作製を行うときに、上記遺伝子を搭載したtetO-HAC ベクターの導入作業を行ったところ、tetO-HACベクター保有iPS細胞の取得に成功した。tetO-HACベクター保有iPS細胞は、RFP蛍光が観察されたものと、RFP蛍光が観察されないものがあった。tetO-HACベクターは、質の良いiPS細胞の選抜に利用できることが分かった。RFP蛍光が観察された細胞について神経幹細胞への誘導を進めている。

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Published: 2016-06-01  

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