2014 Fiscal Year Annual Research Report
ASKAマウスを用いたケミカルジェネティクスによる生体内在性結合タンパク質分離法
Project/Area Number |
25650061
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
一條 秀憲 東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (00242206)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ASK1 / 複合体精製 / ケミカルバイオロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、ケミカルバイオロジー的精製法を確立し、各種組織および初代培養細胞から内在性ASK1複合体を精製することを目的としている。具体的には、ある種のアミノ酸置 換を複数施すことによりATPアナログが結合可能となったASK1(as-ASK1)がノックインされたマウス由来のサンプルを用いる。 これまでは、HEK293A細胞をはじめとする一般的な細胞株を用いた結合分子解析が主に行われてきた。しかしながら、当該マウス由来の組織もしくは初代 培養細胞の溶解液を用いて化合物プルダウン法を行うことによって、より生理的な環境下でのASK1結合因子が同定されることが期待される。さらには、組織/細胞種特異的なASK1複合体構成因子を同定することによって、その部位特異的なASK1の新たな機能を探索することができると考えている。 多岐にわたる条件検討を行った結果、新規化合物プルダウン法の系構築に成功した。現時点ですでに複数種類の細胞において高効率 精製が可能であることが示されている。また、本法を用いてASK1複合体構成因子の同定をLC-MS/MSの系によって試みた結果、これまで報告のない新たな結合分子候補を多数得ることができた。そのうちいくつかの分子に関してはASK1との結合を共免疫沈降実験により確認しているため、本研究において開発された新規精製法によって新規結合分子が同定されたと言える。 今後は、新たに同定した結合分子自身の機能、および同定された部位の特徴に注目をして、ASK1の新たな生理機能に迫っていきたいと考えている。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] The DEAH-Box RNA Helicase DHX15 activates NF-κB and MAPK signaling downstream of MAVS during antiviral responses2014
Author(s)
Mosallanejad, K., Sekine, Y., Ishikura-Kinoshita, S., Kumagai, K., Nagano, T., Matsuzawa, A., Takeda, K., Naguro, I. and Ichijo, H.
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Journal Title
Sci. Signal.
Volume: 7
Pages: ra40
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Roquin-2 promotes ubiquitin-mediated degradation of ASK1 to regulate stress responses2014
Author(s)
Maruyama, T., Araki, T., Kawarazaki, Y., Naguro, I., Heynen, S., Aza-Blanc, P., Ronai, Z., Matsuzawa, A. and Ichijo, H.
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Journal Title
Sci. Signal.
Volume: 7
Pages: ra8
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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