2014 Fiscal Year Annual Research Report
RNAスプライシングを介した新たな細胞分裂開始機構の解明
Project/Area Number |
25650063
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
千賀 威 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80419431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 章男 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10343203)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 細胞分裂 / スプライシング / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はsiRNAを用いたスクリーニングにより、SNW1やBCAS1という遺伝子の発現抑制が細胞分裂を顕著に抑制することを見出した。これらのタンパク質は主にRNAのスプライシングに関与していることが知られている。そこで申請者は本研究において、主にSNW1が細胞分裂の進行においてどのような役割を担っているか明らかにすることを試みた。 SNW1の発現を抑制した細胞をタイムラプス顕微鏡を用いて観察したところ、染色体の分配に異常が起こり、また分裂の終了後に細胞死が起こることが確認された。免疫染色などの結果、SNW1の発現抑制により、分裂時における染色体と微小管の接着が阻害されることが観察された。SNW1はRNAスプライシングに関与することから、分裂に必須なタンパク質の発現に関与していると考えられた。そこでSNW1が発現を制御する分裂因子の同定を試みた。しかしながら、現在のところその同定には至っていない。 SNW1がどのように細胞分裂に関与するか検討するため、SNW1と結合するタンパク質の同定を行った。その結果、SNRNP200、EFTUD2というタンパク質がSNW1を直接結合することが判明した。SNW1のSKIP領域はEFTUD2のN末、またSNRNP200に二つあるSec63領域に結合した。そしてSNW1と二つのタンパク質の結合を阻害すると、細胞分裂の阻害、また細胞死が誘導されることが観察された。SNW1はEFTUD2とSNRNP200と複合体を形成し、細胞分裂に関わるタンパク質の発現を促進し、分裂の進行を制御している可能性が考えられる。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Inhibition of SNW1 association with spliceosomal proteins promotes apoptosis in breast cancer cells.2015
Author(s)
Sato N, Maeda M, Sugiyama M, Ito S, Hyodo T, Masuda A, Tsunoda N, Kokuryo T, Hamaguchi M, Nagino M, Senga T
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Journal Title
Cancer Medicine
Volume: 4
Pages: 268-77
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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