2013 Fiscal Year Annual Research Report
ES細胞の組織化におけるLefty1発現細胞の意義とその機能
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25650079
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高岡 勝吉 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (90551044)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 再生医療 / 人工臓器 / 位置情報 / 未分化 / 非対称性の起源 |
Research Abstract |
現在、ES細胞やiPS細胞から様々な細胞の誘導の研究が盛んに行われ、人工臓器の作成が現実のものとなりつつある。しかし、心臓や肝臓といった高度な構造を持った機能的な臓器を作成するためには、誘導した細胞群に正確な位置情報を与え、組織化させることが重要となってくる。 本研究で着目するLefty1は、TGF-bスーパーファミリーに属し、脊椎動物胚の左右軸や前後軸といった体の位置情報を制御する因子である。加えて、申請者はこれまでに、マウス胚盤胞のICM(内部細胞塊)細胞のうち、数細胞でLefty1の発現が見られ(Takaoka et al., Dev. Cell 2006)、この数細胞が将来の前後軸形成を決める細胞となる (Takaoka et al., Nature cell biology 2011)ことを明らかにした。つまり、マウス胚のICM細胞の内、数個のLefty1発現細胞が将来の前後軸を決定する(Takaoka et al., Development 2012)。 これまでに、LIF存在下で、Lefty1発現細胞を蛍光タンパク質で標識するLefty1(memVenus)トランスジェニック(Tg) ES細胞を用いて、単一細胞の際には、発現が見られていないが、集団になると数細胞でLefty1が発現を開始し、コロニー形成時には、エッジ部の細胞にのみ発現することを発見した。また全ての細胞はNanog陽性であり、未分化状態を維持していた。 ES細胞は、マウス胚盤胞のICM細胞から樹立されることから、ES細胞においても、マウス胚と同じく、数細胞のLefty1発現細胞は、細胞の均一性を破り、組織の位置情報を司る細胞であると期待している。
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Research Products
(1 results)