2013 Fiscal Year Research-status Report
植物の組織によって異なる概日時計の環境応答性の分子基盤
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25650097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
遠藤 求 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (80551499)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 組織特異性 / 維管束 / 概日時計 / シロイヌナズナ / 植物 |
Research Abstract |
初年度の研究計画通り、表皮およびその他組織を効率良く単離するための手法を開発を行った。表皮の単離法については、維管束の単離ですでに実績のある超音波処理と酵素処理の併用に加えて剥離法を検討した。その結果、超音波処理と酵素処理を併用した方法で効率よく表皮が単離できることがわかった。この方法で単離された表皮における遺伝子発現を調べたところ、他の組織と同様、明確な概日リズムが観察されたことからこの表皮単利方が今後の研究に利用可能であることを確認した。さらに、葉全体・単離葉肉・単離維管束を用いてマイクロアレイ解析を行った。さまざまな解析の結果組織特異的なリズム形成に関わっていると考えられる新しいcis配列を2つ同定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究の大部分は既に終了し、現在論文のリバイス中である。
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Strategy for Future Research Activity |
論文出版を通じて広く研究成果を普及させることを目標とする。さらに、新たな実験系の導入を含め、概日時計の組織特異的な役割を明らかにするために引き続き概日リズムを組織レベルで解析していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
大型機器を購入する予定であったが、設置場所の確保ができなかったため繰越になった。 引き続き大型機器の設置場所の確保に務める。
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