2013 Fiscal Year Research-status Report
ピグミー系狩猟採集民の低身長の解明:思春期スパートの証明と存在意義
Project/Area Number |
25650151
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山内 太郎 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (70345049)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 狩猟採集民 / 成長 / 思春期スパート / 子ども期 / アフリカ |
Research Abstract |
本研究は、1996年より断続的に調査を継続しているカメルーン東部州に暮らすピグミー系狩猟採集民の子ども(0歳~20歳)についてこれまでに例の無い大規模サンプルの縦断データを取ることに挑戦する。 H25年度は既存データの対象者について顔写真と測定値の確認を行い、また現地で2度目の身体計測を行った。また新規対象者について身体計測と年齢推定を行い、データを補足した。 人類進化におけるヒト特有の成長パターンについて、霊長類や化石人類の先行研究を概観し、仮説構築を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既存データについて、対象者の属性に関する諸情報と本人の顔写真の確認作業が順調に進んでいる。 年齢推定についての確認を要する者については、2013年7月~9月の現地フィールド調査でほぼ確認が取れた。 また、新規の対象者について身体計測と年齢推定ができ、既存データの補足ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
・既存データの確認(属性、顔写真など)とデータベース化を完了する。 ・相対的に乳幼児の対象者が少ないため、対象エリアを拡大して乳幼児の測定を行う。 ・縦断データ(とくに身長)の解析方法について先行研究を精査して方法論を検討する。
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