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2014 Fiscal Year Annual Research Report

哺乳類の5大基本味を超越して宿主認識に機能する昆虫の味受容体

Research Project

Project/Area Number 25660040
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

佐藤 令一  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30235428)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywordsカイコ / 味受容体
Outline of Annual Research Achievements

1.カイコガ上唇の上咽頭感覚子にあるニューロンが発現する味受容体の解析
小腮粒状体にある味受容細胞のLCMによる単離がうまく行かなかったので,上咽頭感覚子にあるイノシトール細胞と苦味細胞のマニュピレータ―に取り付けたガラスキャピラリーによる単離を試みた.まず,カイコ5齢幼虫にメチレンブルーを注射し,神経細胞を染色した.次に,カイコ幼虫から上唇を取り外し,内側のクチクラを剥がして上咽頭感覚子直下の感覚神経細胞を露出させた.ガラスキャピラリーで吸引したところ,3個の感覚細胞がまとめて採取できた.3個の感覚細胞は何らかの構造物で束ねられており,単一細胞の分取はできなかった.しかし,これをスライドグラスに貼りつけると平面化して単一細胞が他の細胞と離れることがあった.そこで,その単一化した細胞をレーゼーキャプチャーマイクロダイセクション(LCM)により切り出した. その細胞に対してRT-PCRを行ったところ,味受容体Gr5,Gr6,Gr7,Gr9,Gr10,Gr63,Gr67が検出された.この操作を繰り返して行い,このような所謂糖クレードのGrをまとめて持つ細胞の存在に確証を得ようと試みている.
2.カイコガ味受容体糖クレードに属するGr5,Gr6,Gr7,Gr9,Gr10のリガンド解析
Gr5,Gr6,Gr7,Gr9,Gr10のcRNAを調製してアフリカツメガエル卵母細胞に注射し,受容体を発現させ,そこに糖を滴下して,電気生理学的手法を用いて応答を検出した.結果,Gr5,Gr6,Gr7発現細胞については応答が見られなかったが,Gr9発現細胞は既存の報告通りにフルクトースに応答した.一方,Gr10発現細胞はmyo-イノシトールとepi-イノシトールに応答し,Gr10の世界で初めてのリガンド確認となった.

  • Research Products

    (2 results)

All 2015

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] カイコガ幼虫における糖受容体候補分子の機能解析2015

    • Author(s)
      富田 夏生・高田 智之・菊田 真吾・佐藤 令一
    • Organizer
      第59回日本応用動物昆虫学会大会
    • Place of Presentation
      山形大学小白川キャンパス(山形市)
    • Year and Date
      2015-03-26 – 2015-03-28
  • [Presentation] カイコ幼虫味受容体のリガンド同定系の確立と機能解析2015

    • Author(s)
      富田夏生・菊田真吾・佐藤令一
    • Organizer
      第1回蚕糸・昆虫機能利用関東地区学術講演会
    • Place of Presentation
      農工大小金井キャンパス(小金井市)
    • Year and Date
      2015-02-26

URL: 

Published: 2016-06-01  

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