2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25660049
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
朽津 和幸 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50211884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
来須 孝光 東京工科大学, 応用生物学部, 助教 (50422499)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オートファジー / イネ / 脂質代謝 / 花粉形成 / 雄性不稔 / 植物ホルモン / 葯 / 糖代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
イネのオートファジー変異体(Osatg7)を利用し、以下の2点の検証を重点的に進めた。 (1)イネ葉のオートファジーによるホルモン・脂質代謝制御機構 植物は、光合成の場である葉緑体も保持しており、他の真核生物とは異なる脂質代謝やオートファジーの生理的役割は十分に想定される。栄養期、生殖期ステージ葉における脂質プロファイリングの結果、脂質の不飽和化システムへのオートファジーの関与の可能性が示唆された。一方、葯および葉における、植物ホルモン量の網羅的解析の結果、葯においては、花粉発達に必須な植物ホルモンであるジベレリンの低下が観察された。栄養期・生殖期の葉においては、ジャスモン酸が栄養期から生殖成長期全般で減少することが判明した。 (2) イネのオートファジー変異体における稔性回復能の検証 本年度も継続して、葯特異的プロモーターや誘導プロモーターによる、Osatg7変異体へのOsATG7遺伝子の導入解析を進めた。葯でのOsATG7 cDNA発現が難航したことから、cDNA部分を全てOsATG7ゲノム領域へと変更し、変異体へ導入した。今後、葯での発現および稔性を調査する予定である。一方、本年度は栽培条件を検討した結果、稔実率は低いものの、オートファジー変異体において、恒常的に稔実種子を得ることに成功した。今後は、種子登熟過程におけるオートファジー機構の役割を、脂質・糖代謝に焦点を絞り、解析を進める計画である。
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Research Products
(54 results)
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[Presentation] イネの感染防御応答及び脂質代謝におけるオートファジーの役割の解析2014
Author(s)
二平耕太朗、来須孝光、高橋章夫、岡咲洋三、安藤大智、佐谷南海子、北畑信隆、花俣繁、小嶋美紀子、榊原均、斉藤和季、朽津和幸
Organizer
東京理科大学総合研究機構 RNA科学総合研究センター公開シンポジウム 「RNA科学のこれから―その可能性と展望」
Place of Presentation
東京理科大学葛飾キャンパス・図書館大ホール(東京都)
Year and Date
2014-12-22 – 2014-12-22
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[Presentation] 植物の稔りのイメージング2014
Author(s)
朽津 和幸
Organizer
イメージングフロンティアシンポジウム2014
Place of Presentation
東京理科大学野田キャンパス(千葉県)
Year and Date
2014-12-20 – 2014-12-20
Invited
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[Presentation] イネの雄性生殖器官発達におけるオートファジーの役割2014
Author(s)
陶 文紀, 来須 孝光, 岡咲 洋三, 二平 耕太朗, 花俣 繁, 小谷野 智子, 北畑 信隆, 永田 典子, 斉藤 和季, 朽津 和幸
Organizer
日本分子生物学会ワークショップ「植物細胞に眠るフロンティア:オルガネラ研究のすすめ」
Place of Presentation
パシフィコ横浜(神奈川県)
Year and Date
2014-11-26 – 2014-11-26
Invited
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[Book] Peptide Science 20142015
Author(s)
Nara M, Miyakawa T, Tanokura M, Kuchitsu K, Shimizu T, Morii H
Total Pages
369(235-236)
Publisher
Protein Research Foundation.
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