2013 Fiscal Year Research-status Report
農業統計における個別情報のリンケージによる高度分析基盤の確立と応用
Project/Area Number |
25660179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
仙田 徹志 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (00325325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤栄 剛 滋賀大学, 環境総合研究センター, 准教授 (40356316)
駄田井 久 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (60346450)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | データリンケージ / 統計調査 / 農林水産統計 / 農林業センサス |
Research Abstract |
本研究の目的は、農業統計における個別情報を用いて、年度間あるいは統計調査間のデータリンケージを行うことである。データリンケージより、パネルデータ化や統計調査間で調査票情報が相互補完され、統計調査の高度利用が実現できる。具体的には、(1)各省庁に調査票情報としてデータ化されている個別情報を用いたデータリンケージ実験、(2)調査原票の復元に基づくデータリンケージ実験の二つに大別される。(1)はさらに、(ア)農水省内の基幹統計と一般統計調査、(イ)他省庁統計調査と農水省統計調査、としてリンケージ実験を行う。(2)は調査原票からの復元を射程に入れ、リンケージの可能性を検討するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度では、第一に、農業統計の農水省内のデータリンケージ実験を行った。具体的には、農林業センサスの年度間リンケージ、農林業センサスと集落営農関連調査とのデータリンケージ実験を行った。第二に、農林水産統計と総務省など他省庁とのデータリンケージの検討を行った。第三は、調査原票からの復元を射程に入れたリンケージの可能性を検討であり、京都大学等に所蔵されている過去の農業センサス関連資料をもとに、データリンケージの有用性に基づき調査項目の共通性の検討を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は以下のように研究を進めていく予定である。第一は、農業統計の農水省内もしくは他省庁間とのデータリンケージ実験であり、平成25年度に引き続き、統計調査間のデータリンケージを実施する。それに加えて、平成25年度に検討した統計調査のリンケージも追加申請に着手する。第二に、調査原票からの復元を射程に入れたリンケージの可能性を検討は、前年度の検討結果に基づき、1960年以降の農家の構造変動に関する実証分析の可能性の検討を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者の執行状況を鑑み、経費が不足していると判断されたので、当該研究分担者の配分を次年度に増やすべく、研究代表者の執行を抑制することで対応することにした。ただし研究全体の計画には影響は出ていない。 一部の分担者に対して、研究代表者が今年度保留にしていた研究費相当分を追加的に配分することで、データ・資料整理等の予算を拡充し、研究を計画どおり遂行し、当初の目標を達成できるようにする。
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Research Products
(6 results)