2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25660183
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野田 公夫 京都大学, 学術情報メディアセンター, 研究員 (30156202)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仙田 徹志 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (00325325)
金子 治平 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40204557)
林 敏浩 香川大学, 総合情報センター, 教授 (90264142)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 戦前期 / 農家経済調査 / マイクロフィルム / アーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、戦前期に実施された農林省農家経済調査の有効活用方法の基盤の確立を図ることである。具体的には、①マイクロフィルムの電子画像化、および農業経営学、農業史、経済統計学的見地からからのメタデータの作成、②デジタルアーカイブ化、③利便性の検証、として本研究は実施される。研究上の参入障壁を出来るだけ取り除き、多くの研究者にとって利便性の高いデジタルアーカイブを構築し、貴重な一次利用を有効に活用する実証分析の基盤を形成することを目的とする。 平成25年には、京都大学で保管されている個票の保存状態を把握し、本研究の対象とする資料の絞り込みを行い、デジタルアーカイブの際に必要となるメタデータの作成を、農業経営学、農業史、経済統計学的側面から検討し、統計資料として位置づけの明確化を行った。こうした内容は、平成26年においても継続的に実施し、第一に、マイクロフィルムの電子画像化、及びメタデータの作成を行い、公開に向けた秘匿措置について検討を行った。第二に、デジタルアーカイブ化に向け、既存のデジタルアーカイブの進展状況について整理し、検索を容易にするためのキーワードや公開時のサーバーへの負荷量などについて検討を行った。第三に、作成した電子ブック形式のファイルについて、利便性の検証を行った。京都大学にて所蔵されている農家経済調査のマイクロフィルムのうち、資料数単位では8割程度の結束作業を終えた。また、電子調査票の作成準備、秘匿措置の検討、名簿整備等を含め、戦前期農家経済調査資料のメタデータ作成を大幅に進めることができた。また、秘匿した資料の提供による試行も実施し、秘匿済みの調査票と調査客体の対照表を渡すことで、利便性と安全性を確保した形で研究上の利用ができることを確認した。
|
Research Products
(8 results)