2014 Fiscal Year Annual Research Report
フラビウイルス脳炎重症化機序のin vivo分子イメージング解析
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25660229
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
早坂 大輔 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (10346926)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 分子イメージング / マウスモデル / 日本脳炎ウイルス / ダニ媒介性脳炎ウイルス / SFTSウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、脳炎ウイルスを含むウイルス感染症の新しい病態解析法および診断法の確立に結びつく基礎情報を得ることを目指して、ウイルス感染マウスモデルを用いた分子イメージング解析を行った。 本年度は、日本脳炎ウイルス(JEV)およびダニ媒介性脳炎ウイルス(TBEV)、重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV)、国内のマダニから新規に分離されたナイロウイルス(TFLV)について、マウスへ皮下感染後、病態発症日において、18F-FDG投与によりPETイメージングを行った。その結果、1)JEV、TBEV感染B6マウスではコントロール(非感染)マウスにくらべ、小脳領域におけるFDG集積が多い傾向がみられた。2)SFTSV、TFLVを感染させたA129(IFNAR KO)マウスでは、消化管特に小腸において、18F-FDGの顕著な集積がみられた。SFTSV、TFLV感染マウスでは、消化管における顕著なウイルス感染と細胞壊死像、および消化不良がみられたことから、18F-FDGは病変部位に集積していることがPETイメージングにより確認された。 研究期間全体において、18F-FDGおよび68Ga-CirateによるPETイメージングにより、ウイルス感染による脳炎や腸炎のイメージング化を確認できた。いまのところ、ウイルス感染症による分子イメージング研究は非常に限定的で有り、診断などの臨床応用もほとんどなされていない。今後、ウイルス感染症イメージングは重要な研究課題となることが見込まれ、本研究成果はこの分野の研究に先駆ける基礎データであると考えられる。
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