2013 Fiscal Year Research-status Report
新たに同定された水頭症原因遺伝子の幹細胞維持機構における役割解明
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25660230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
桑村 充 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (20244668)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 神経幹細胞 / 水頭症 / 細胞極性 / 上衣細胞 / 細胞増殖 / 細胞分化 |
Research Abstract |
目的:Ccdc85Cは遺伝性水頭症モデルhhyマウスの原因遺伝子として発見された.Ccdc85Cの神経幹細胞の維持機構における役割を明らかにし,さらに,全身諸臓器の細胞成熟・分化におけるCcdc85Cの機能を探るとともに,各種腫瘍細胞におけるCcdc85Cの発現を検討することで,新しい腫瘍マーカーとしての可能性を検討することを目的としている. 材料・方法:今年度は,主にラットのCcdc85Cに関する研究を計画したため,ラットの配列に対する特異的な抗体作製を行った.GST融合タンパク発現系を構築し,目的のタンパクを精製後ウサギに免疫して抗体を得た.胎齢期から成体ラットの全身諸臓器の凍結切片を用いて,Ccdc85Cの発現動態を免疫組織化学的に検討した.さらに,全身諸臓器からtotal RNAを抽出し,Ccdc85C特異プライマーを用いたRT-PCRを行った. 結果・考察:ラットの様々な全身諸臓器における発現を免疫組織化学およびRT-PCR法で確認したところ,主に上皮系細胞でCcdc85Cの発現が確認された.さらに臓器・組織の発達に伴う発現変動を確認したところ,発達期の細胞分裂が活発な時期および部位において,Ccdc85Cの強い発現が確認された.Ccdc85Cの発現は,組織の発達とともに徐々に減少した.以上の所見より,Ccdc85Cが細胞分裂や形態形成に何らかの役割を演じていることが示された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
hhyマウスの新たなサンプル入手が困難となったが,Ccdc85Cの様々な動物種における役割を検討する目的で,ラットを用いた検討を展開した.
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Strategy for Future Research Activity |
今後,ラットの各種病態におけるCcdc85Cの役割を検討することを予定しています.また,様々な腫瘍におけるCcdc85Cの発現動態も解析し,腫瘍性増殖における役割も検討する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
hhyマウスの新たなサンプル入手が困難となったため,マウスを用いた検討が遅れた.しかしながら,ラットに対する新たな抗体を作製し,ラットの全身諸臓器および臓器,組織発達におけるCcdc85Cの役割解明を行った. 今後,ラットおよび犬,猫を含めたその他の動物における発現動態を解析し,Ccdc85Cの生物学的な役割解明を計画している.
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Research Products
(2 results)