2014 Fiscal Year Annual Research Report
時計遺伝子を基盤とした癌幹細胞ヒエラルキー形成の分子解析
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25660236
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
大森 啓太郎 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (20466915)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト乳癌由来細胞株であるMCF-7を用いて、癌幹細胞の維持における時計遺伝子の役割について解析した。生体内で臓器および細胞レベルにおける時計遺伝子の発現リズムを同調させる因子として、副腎から産生されるグルココルチコイドがある。そのため、グルココルチコイドを介した時計遺伝子の発現リズムと癌幹細胞の維持について評価した。MCF-7をグルココルチコイドであるヒドロコルチゾンまたはデキサメタゾンで刺激すると、時計遺伝子の1つであるPer1の発現量が、ヒドロコルチゾンおよびデキサメタゾンの濃度および刺激時間依存性に上昇することが明らかになった。次に、in vitroにおいてMCF-7の癌幹細胞を評価するため、MCF-7を非接着条件で培養し、乳癌幹細胞の指標であるマンモスフィア(球状の塊)形成能を評価した。ヒドロコルチゾン存在下でMCF-7を培養すると、Per1発現量が上昇するとともに、MCF-7のマンモスフィア形成能は増加した。一方、siPer1によりPer1の発現量を低下させたMCF-7においては、マンモスフィア形成能が低下していた。これらの結果から、グルココルチコイドによる時計遺伝子Per1の発現リズム制御が、乳癌細胞において癌幹細胞を維持するために重要な因子の1つであることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)