2014 Fiscal Year Annual Research Report
上皮性皮膚腫瘍における未知の分化転換機構の解明と関連遺伝子群の網羅的探索
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25660237
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
西藤 公司 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20365422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
代田 欣二 麻布大学, 獣医学部, 教授 (70147974)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 幹細胞 / ネスチン / 毛包 / コンディショナルノックアウトマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は神経堤幹細胞マーカーであるNestinを発現した細胞およびその娘細胞がGFPを発現するコンディショナルノックアウトマウス(Nes-Cre/CAG-CAT-EGFP)を用いて、表皮に発現するGFP陽性細胞の分布及び分子署名について解析を行った。 その結果、GFP陽性細胞は毛乳頭細胞および結合組織鞘における紡錘形細胞の一部を構成し、かつ間葉系細胞のマーカーであるVimentinを発現するのに対し、上皮細胞マーカーであるKeratinを発現しないことを確認した。また毛包および表皮を構成する角化細胞のうち、毛包の最外層を構成する角化細胞のみがGFPを発現するのに対し、毛包内層の細胞や表皮角化細胞はGFPを発現しないことを発見した。 このGFP陽性細胞の分子署名について、二重蛍光免疫染色法を用いた解析を行った。その結果、同細胞が外毛根鞘細胞であるKeratin 14を発現するのに対し、内毛根鞘細胞マーカーであるTrichohyalinを発現しないことを確認した。一方で角化細胞中のGFP陽性細胞は、Nestinを発現していないことを確認した。 以上の結果は、毛包上皮を構成する角化細胞のうち、外毛根鞘細胞に限っては神経堤幹細胞の娘細胞であることを初めて証明するものとなった。また昨年度の研究実績と合わせ、化学的発癌により生じた漏斗部棘細胞腫における腫瘍細胞や、創傷治癒後の表皮角化細胞の中には、外毛根鞘細胞由来の細胞が混在することが確認された。
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Research Products
(1 results)