2014 Fiscal Year Annual Research Report
ミュータジェネシス受容体システムDREADDsを用いた精神障害の遺伝子療法の確立
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25660258
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
菊水 健史 麻布大学, 獣医学部, 教授 (90302596)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 不安 / FKBP5 / ウイルスベクター / Dreadds / 前頭葉 |
Outline of Annual Research Achievements |
ウィルスベクターの作成と反応性の解析:平成26年度は、逆行性ウィルスベクターとして新たにアデノ随伴ウイルスDJ型、mCherry-2A-Cre-TTC, FLEX-hrGFP、プロモーターはCMVを名古屋大学山中章弘研に依頼し、作成してもらった。このウイルスの逆行性を確認し、起始核での2重感染に成功した。起始核でのウィルスベクターには平成25年度同様にアデノ随伴ウイルス9型を用いた。 2重感染動物における不安行動の改善:前頭葉-扁桃体回路の2重感染マウスを作出し、不安行動を評価した。ベクターによってDreadds-Gqを発現したマウスに外因性のCNOを投与したところ、25例中15例で不安行動の改善を見出した。2重感染の確認を行ったところ、改善の見られた15例中9例で片則の2重感染が確認された。また残りの6例においても発現神経細胞数はすくないものの、僅かな感染細胞が見つかった。また2重感染の認められなかった15例において、CNO投与で不安行動が低下したものが5例認められた。 グルココルチコイド永続的上昇の分子メカニズム解明:平成25年度はグルココルチコイド受容体の細胞内シャペロンタンパク質であるFKBP5遺伝子発現が上昇することを見出した。平成26年度には、この遺伝子の転写産物であるタンパク質としても変化するかをウエスタンブロッティングで調べた。FKBP5蛋白は成長後の早期離乳マウスにおいて、明瞭な発現の上昇は認められなかったものの、高架式十字迷路を用いた不安行動の評価と有意な相関を示し、発現の高い個体では不安が高いことが明らかとなった。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] IL1RAPL1 knockout mice show spine density decrease, learning deficiency, hyperactivity and reduced anxiety-like behaviours.2014
Author(s)
Yasumura M, Yoshida T, Yamazaki M, Abe M, Natsume R, Kanno K, Uemura T, Takao K, Sakimura K, Kikusui T, Miyakawa T, Mishina M.
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Journal Title
Sci Rep.
Volume: 4
Pages: 6613
DOI
Peer Reviewed
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