2013 Fiscal Year Research-status Report
RNA編集を利用した植物ミトコンドリア遺伝子解析手法の確立
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25660296
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中村 崇裕 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10464398)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ミトコンドリア / RNA編集 / 点変異ライブラリー |
Research Abstract |
本研究では、ミシロイヌナズナを材料に、呼吸鎖複合体Iの構成タンパク質遺伝子のRNA編集に関わるPPR蛋白質を予測し、次に当該PPR遺伝子欠損株を収集することで、呼吸鎖複合体I構成因子の点変異株ライブラリを構築する。構築した点変異株ライブラリの様々な生理活性(ストレス、ホルモン)への応答を解析することで、ミトコンドリアゲノムにコードされる遺伝子の新しい実験手法の有用性を評価することを目的としている。 H25年度は、呼吸鎖複合体Iのプロトン輸送に関わるサブユニットをコードする遺伝子nad2、nad4、nad5において、同定されている計105箇所のRNA編集部位から、我々の構築したRNA編集部位予測プログラムを用いて、予測の適合値(P値)を基準にRNA変種箇所と候補PPR蛋白質のペアを約30種選定した。このうち、10種について、SALKなどより、候補PPR遺伝子を欠損したシロイヌナズナT-DNA挿入株を取り寄せ、T-DNA挿入位置を確認し、それぞれの候補PPR遺伝子欠損株に対してホモ化ラインを確立している。ホモ化個体が得られた植物体から順次、ミトコンドリアRNAの編集異常の解析に着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
RNA編集部位予測プログラムを用いたRNA変種箇所と候補PPR蛋白質のペアの選定、候補PPR遺伝子を欠損したシロイヌナズナT-DNA挿入株の解析を進めており、当初計画しているスケジュール通りに進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りに研究を遂行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H25年度末、H26年度初めの試薬購入に備える為。 有効な予算執行を計画。
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