2014 Fiscal Year Annual Research Report
神経細胞酸毒性死防御にむけた酸感受性アニオンチャネルの温度感受性解明と分子同定
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25670112
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
岡田 泰伸 総合研究大学院大学, その他部局等, 学長 (10025661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼田 かお理(佐藤かお理) 生理学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 研究員 (60614196)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アニオンチャネル / 酸毒性死 / 温度感受性 / 低体温療法 / ニューロン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度において、酸感受性外向整流性アニオンチャネルASORは、マウス大脳皮質ニューロンに発現しており、この活性化が本ニューロンの酸毒性死に関与することを明らかにし、加えてこのASORは強い温度感受性を示すことを明らかにした。一方、脳卒中や脳外傷時に、低体温療法が有効であることが知られている。そこで、平成26年度においては、まず第一に、この低体温療法のメカニズムに、ASORの温度感受性が関与するかどうかについて検討した。ニューロンの酸毒性ネクロ-シス死は、ASORブロッカーのみならず、低温(25℃)条件によっても有意に抑制されることが明らかになった。その結果、低体温療法の機序の少なくとも一部は、このニューロンASORの温度感受性で説明されることが示唆された。次に、このASORの分子実体が未だ不明であるので、その同定に向けた取組を行った。ヒト癌細胞KB株の抗癌剤シスプラチンに対して耐性を獲得した亜株は、このASOR分子の発現を失っていることを明らかにしたので、この亜株と親株の間の遺伝子発現差をマイクロアレイ法で解析し、8個の遺伝子が亜株で大きく減少していることを見出した。そこで、それらの一つ一つに対してsiRNA遺伝子サイレンシンク法を適用し、どの遺伝子のノックダウンがASCR電流活性を減少させるかについて調べて行った。その結果、AQP3、AQP5、TMC5、SLC16A6、SLC16A14、SLC10A5およびSLC44A2の遺伝子のノックダウンは、ASOR活性に影響を与えず、ASOR遺伝子とは無関係であることが明らかとなった。残されたもう1つの遺伝子についての検討は、平成26年度内には完了することができず次年度以降に残された。
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Research Products
(9 results)