2014 Fiscal Year Research-status Report
恐怖記憶の抑制が睡眠中の記憶の強化処理に与える影響
Project/Area Number |
25670122
|
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
栗山 健一 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 成人精神保健研究部, 室長 (00415580)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 睡眠・覚醒 / 記憶・学習 / ストレス / 指示忘却 / 精神医学 / 夢 / PTSD |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に基づいて今年度約20名を上積みし、計40名程度の健康成人脳機能画像データおよび睡眠中の脳波データを蓄積した。 記憶行動データにおいては、恐怖記憶抑制操作の影響により、睡眠群と覚醒群との群間差が確認された。記憶抑制は恐怖記憶の想起率を有意に強く抑制しするが、むしろ恐怖般化の影響は促進する傾向が明らかになっている。機能画像データにおいては、記憶抑圧に伴う前頭皮質および扁桃体の機能差がうかがえるものの、有効評価症例数に達していないため更なる症例の蓄積を必要とする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
60名程度のデータ蓄積を目標とし研究を遂行中である。現在40名程度のデータ採集が終了しているが、計画上は26年度中に60例達成を目標としていたためやや計画が遅れている。しかし、最終年度中に全例集積可能であり、平成27年度も引き続き精力的に研究を進める。
|
Strategy for Future Research Activity |
データ集積と並行して解析を進めていく。解析結果を参考に、さらなる解析の工夫および、データ数の加算の必要性を慎重に検討する。必要であれば追加実験計画の検討も行い、目標とする研究成果の獲得を目指す。
|
Causes of Carryover |
投稿論文の受理が遅れ次年度(2015年度)に割り込んでしまい、掲載費用として想定していた使用予定額が生じてしまった為。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画通り次年度に論文掲載費用として使用する予定。
|
Research Products
(13 results)