2014 Fiscal Year Annual Research Report
糖、脂質代謝調節における核膜孔複合体の役割~新しい分子制御モデルの提唱~
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25670159
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
北村 忠弘 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (20447262)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Chrebp / 核膜孔 |
Outline of Annual Research Achievements |
ChREBP結合タンパク質を、SDS-PAGE、銀染色を施行後、いくつかの分子量のタンパク質を切り出してマススペクトロメトリー解析を行った結果、ChREBPが核膜孔複合体の一つであるNup53と結合することを見出した。培養肝細胞を用いた共沈実験でもChREBPとNup53との結合を確認した。また、核膜孔構成タンパク質に共通のドメインを抗原として作成された414モノクローナル抗体を用いて、ChREBPが他の核膜孔構成タンパク質であるNup62とNup153とも結合することが明らかとなった。Nup62はグリコシレーション修飾酵素であるOGTの基質であり、自身も強くO-グリコシレーションされることが報告されている。興味深いことに培養肝細胞にNup62をトランスフェクションにて過剰発現させると、ChREBPのO-グリコシレーションが増加し、それに伴ってユビキン化が減少した。さらにアデノウイルスでFoxO1を過剰発現させるとNup62の発現量が用量依存性に低下し、逆にSiRNAを用いてFoxO1をノックダウンするとNup62の発現量が増加した。肝臓特異的FoxO1ノックアウトマウスの肝臓におけるChREBPの発現、細胞内局在は解析中である。今後の研究展開によっては、肝細胞における代謝制御に核膜孔が積極的に関与しているという全く新しい仮説を提唱できる可能性があり、有意義な研究テーマと考えている。
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