2014 Fiscal Year Annual Research Report
肝臓の再生および発癌に寄与する肝幹/前駆細胞の実体の解明
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25670187
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
田中 稔 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (80321909)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 肝再生 / 幹細胞 / 細胞運命 |
Outline of Annual Research Achievements |
重篤な肝障害時に出現するオーバル細胞は旺盛な増殖能と未分化性から幹/前駆細胞(Liver stem/progenitor cell: LPC)と考えられてきたが、その再生や癌化における役割については不明な点が多く残る。本研究では、LPC特異的マーカー分子の1つとして同定したTROP2の遺伝子座にCre リコンビナーゼをKnock-in (KI)したマウスを作製し、それを用いた細胞系譜追跡解析を行なうことで、肝再生におけるLPCの役割を解析した。まず、作製したTROP2 Cre KIマウスがTROP2の発現をモニターするのに有効か確かめるために、R26Rレポーターマウスとの交配を行ない、X-gal染色による確認を行なった。その結果、本来発現のTROP2発現の高い皮膚においてシグナルが確認でき、発現のない肝臓ではシグナルは認められなかった。そこで、LPCを誘導できるDDC食餌による肝障害を与えたところ、肝臓においてシグナルが認められた。さらに、その後の細胞運命を追跡した結果、わずかに肝細胞で陽性細胞が認められたが、その寄与率は低いものであった。以上の結果から、DDC肝障害後の肝再生におけるTROP2陽性LPCの肝細胞への寄与は高くないことが明らかとなった。
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Research Products
(14 results)