2013 Fiscal Year Research-status Report
TALENによるノックアウトウサギモデルの作製と動脈硬化研究への応用
Project/Area Number |
25670190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
範 江林 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (60272192)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 遺伝子改変ウサギ / 動脈硬化 / ノックアウト |
Research Abstract |
本年度では、まず、ZFN技術を用いてアポCIII/KOウサギ の作製に成功した。15対ウサギアポCIII・ZFN配列を設計し、ウサギの受精卵35個に注入した後、5日目に受精卵への導入率を比較した。その結果、最も効率の良い配列(Set1)は50%(8/16)であったため、マイクロインジェクションに選定した。Set1配列のmRNA((4-10 ng/μl in 1 mMTris-Cl/0.1 mM EDTA)を精製し、145個のウサギの受精卵質へマイクロインジェクションを行い、7羽の雌仮親の子宮への移植を実施した。21羽の子ウサギが得られ、5羽がアポCIII/KOウサギであることがPCRで検出できた。1羽は生後すぐ死亡したが、成功率は23.8%であった。 アポCIII遺伝子変異をPCRにより解析したところ、生存している4羽のFounderウサギのアポCIII遺伝子変異(KO)が確認できた。これらの研究成果はJ Vis Exp雑誌で発表した(J Vis Exp. 2013; doi: 10.3791/50957)。 また、成功効率が格段に優れた新しい技術としてRNA-guide Cas9 systemを利用し、アポ蛋白EやLDL受容体、CD36など4種類のウサギの欠損モデルの作製に成功した( J Mol Cell Biol 2014; doi: 10.1093/jmcb/mjt047)。今後、これらのウサギのgermlineの確認と表現型の解析を推進していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新しい技術Cas9の誕生によって、KOウサギの作製を予測より早く実現することができた。しかし、アポAIIのノックインの効率が思わしくなく、再チャレンジが必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
KOウサギの作製は、より容易に成功できるようになった。しかし、ホモまでの繁殖にはかなりの時間を要することが予想される。今後、人工授精により、いかにウサギの繁殖効率を向上させるのかが重要な課題となる。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Effects of Antisense Oligonucleotides against C-Reactive Protein on the Development of Atherosclerosis in WHHL Rabbits2014
Author(s)
Qi Yu, Zhengcao Liu, Ahmed Bilal Waqar, Bo Ning, Xianghong Yang, Masashi Shiomi, Mark J. Graham, Rosanne M. Crooke, Enqi Liu, Sijun Dong, and Jianglin Fan
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Journal Title
Mediators of Inflammation
Volume: 2014
Pages: 1-8
DOI
Peer Reviewed
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