2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト化マウスをもちいたウイルス特異的原発性免疫不全症の疾患モデル
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25670198
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
藤原 成悦 独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (30173488)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | EBウイルス / XIAP欠損症 / ヒト化マウス / 血球貪食性リンパ組織球症 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度にXIAP欠損症患者骨髄細胞を用いて作成したヒト化マウス4頭のうちEBウイルス(EBV)を感染させた2頭(AおよびB)について、その免疫応答を解析した。マウスAでは、感染の10週間後に末梢血EBV DNA量が1×10E+4 copies/μg DNAまで上昇し、その後11-14週では検出感度以下まで低下したが、15週で再び2×10E+3 copies/μg DNAまで上昇し、16週で安楽死させた。末梢血CD8+ T細胞の割合は感染8週間後から上昇を始め、10週間で約75%のピークに達し、その後は16週まで大きな変化がなかった。感染16週間後において、CD8+ T細胞の98%がHLA-DR+の活性化細胞であった。またCD4+ T細胞の77%がHLA-DR+であった。マウスBでは、感染6週間後に末梢血EBV DNA量8×10E+3 copies/μg DNAまで上昇し、7-15週では検出感度以下に低下したが、16週で再び3×10E+3 copies/μg DNAまで上昇した。16週で安楽死させた。末梢血CD8+ T細胞の割合は感染5週間後に上昇を始め、6週間後に約75%、10週間後には82%に達し、その後16週までわずかに減少した。感染16週間後において、CD8+ T細胞の99%がHLA-DR+の活性化細胞であった。またCD4+ T細胞の99%がHLA-DR+であった。またマウスBの感染後9週間の末梢血において、IFN-gamma, GM-CSF, IP-10などのサイトカインが検出された。以上の結果より、XIAP欠損症由来のヒト化マウスにおいても、健常者由来ヒト化マウスと同様にEBV感染後にCD8+細胞を主体とするT細胞応答が誘導され、活性化CD8+ T細胞が急激に増加することが示された。今後サイトカイン産生など免疫応答の詳細についてさらに解析し、健常者由来ヒト化マウスと比較する計画である。
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Remarks |
XIAP欠損症モデルマウスに対するEBV感染の結果は未発表のため当サイトに掲載されていませんが、EBV感染ヒト化マウスモデルに関する説明があります。
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Research Products
(7 results)