2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis and control of influenza virus behavior
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25670220
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| Research Institution | Kawasaki Medical School |
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Principal Investigator |
堺 立也 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00309543)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | インフルエンザ / ウイルス / 行動科学 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
インフルエンザウイルスの感染行動について，各種のウイルスの行動パターンの解析と分類(プロファイル)をおこなった．同時にウイルス行動の分子基盤であるウイルス蛋白質，ヘマグルチニン，ノイラミニダーゼ，の機能解析により，ウイルス行動の分子メカニズムをあきらかにした．また，ウイルス行動パターンとウイルスの感染性の関係を検討した．さらに，変異ウイルスを作製し，ウイルス行動メカニズムの検証およびウイルス行動の人為操作プロトコールの確立を目指した．以上の研究の成果として，インフルエンザウイルスが原始的ではあるものの運動や情報処理の機構を持つことをあきらかにした．一般にウイルスには運動や情報処理のような高次の生物機能はないとされている．インフルエンザウイルスの運動・情報処理機構はウイルスの新たな能力を示したウイルス学上の重要な発見に位置づけられる．また運動と情報処理能はインフルエンザウイルスの種類により異なり，その結果ウイルスの行動パターンもウイルスにより異なること，さらに宿主に応じた最適の行動パターンが存在することをあきらかにした．これらのことはインフルエンザウイルスが宿主への感染のために最適の行動パターンを獲得するように適応していることを意味しており，新型インフルエンザウイルスのようにウイルスがヒトへの感染性を獲得するメカニズムについて新たな知見を加えるとともに，新型ウイルスの早期発見や出現予測の一助になるものと考えられる．さらに本研究でおこなった変異ウイルスによる行動制御の研究は自在にウイルス行動をコントロールできるレベルには達していないため行動制御プロトコールの確立には至っていないが，基本的な操作手順や技術は整備できており，標的探査型の自律行動ウイルスベクターの作製などへの応用の基盤技術は完成したものと考えている．
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Research Products
(6 results)
