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2014 Fiscal Year Annual Research Report

大腸ILC2細胞の機能的特徴の解明

Research Project

Project/Area Number 25670237
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

新 幸二  独立行政法人理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, 客員研究員 (60546787)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
KeywordsILC2 / IL-4
Outline of Annual Research Achievements

ビタミンB1欠乏餌で飼育したマウスでは大腸ILC2からのIL-4産生が著明に減少していたことから、ビタミンB1がILC2からにIL-4産生にどのように関与しているかを解析した。ビタミンB1はピルビン酸からアセチルCoAへの変換に補酵素として重要な働きをしていることが知られている。そのためビタミンB1が欠乏するとTCAサイクルが回らなくなり、解糖系によって作られた乳酸がたまる。そこで、乳酸がILC2からのIL-4産生を負に制御しているかを検討した。その結果、in vitroにおいて大腸ILC2をionomycinで再刺激する際に、乳酸を添加すると、ILC2からのIL-4産生が強く抑制されることが明らかになった。一方でin vivoにおいてマウスに乳酸を飲水投与した場合は大腸ILC2の数およびIL-4産生に有意な変化は見られなかった。このことから、ビタミンB1欠乏によるIL-4産生の低下は、大腸ILC2で乳酸がたまることでカルシウム依存的なIL-4産生が阻害されることにより引き起こされていると考えられた。今後、乳酸がどのようなメカニズムでカルシウムシグナルを抑制しているかを解析していきたいと考えている。
また、当初予定していたレポーターマウスの作成はなかなかうまくいかず、アメリカNIHのWilliam E Paul博士からIL-4遺伝子座にAmCyan、IL-13遺伝子座にDsRedが挿入されたBAC-Tgレポーターマウス(4C13Rマウス)を分与して頂いた。現在このマウスの大腸粘膜固有層からThy1陽性CD3陰性のILC分画でのAmCyan陽性細胞とDsRed陽性細胞、どちらも陰性の細胞を単離し、遺伝子発現を解析している。この結果からILC2のうちなぜ大腸に存在するILC2のみがIL-4を高産生しているかの手がかりが見つかることが期待される。

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Published: 2016-06-01  

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