2013 Fiscal Year Research-status Report
双方向学習およびTBL活用を目指した電子ノートシステムの開発
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25670253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
黒田 尚宏 金沢医科大学, 医学部, 講師 (80333160)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 電子ノート / タブレットPC |
Research Abstract |
平成25年度は、主に電子ノートシステムの設計および開発を行った。 1.本学の電子シラバスシステムでは、各ユニットの時間割の時限に対し、講義用の資料や教材(Word,Excel,PowerPoint)をアップロードすることができ、学生はWeb上でそれを閲覧できる仕組みとなっている。このアップロードの際には、自動的にPDFに変換したものが作成されるが、今回は作成されたPDFをサーバー上の所定のフォルダーに所定のファイル名で配置する仕組みを研究者本人が開発した。配置するフォルダーの階層は、学年-ユニット(科目)-講義日とし、当該講義日フォルダーの配下に、日時や時限、講義タイトルなどを結合したファイル名のPDFを配置する。2.タブレット(iPad)を利用した電子会議システム「スマートセッション」(日本インフォメーション株式会社製)に対し、あらかじめ定義したサーバー上の所定の共有フォルダー配下のPDFを、iPad内に差分ダウンロードする機能、および、iPad内に取り込み手書き入力したPDFを、サーバー上の個人用のフォルダーに差分アップロードしライブラリとして保管する機能を追加開発した(業者委託)。開発したシステムを本学の電子シラバスサーバー上に展開し、既存のiPad端末により動作確認を行った。 2.の開発が業者側の開発スケジュールの都合で年度末の提供となることから、iPad本体の購入および学生への試用実験は次年度へ繰り越すこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究目的に必要な電子ノートシステムの構築については、その根幹となるソフトウェア「スマートセッション」(日本インフォメーション株式会社製)の機能追加の開発が、業者のスケジュールの都合により年度末となったが、動作確認をしたところ一部動作にわずかな不具合が見つかった。これを改善しなくても大きな問題にはならないが、できれば改善してから学生への実証実験のフェーズに移った方がよいと考えたため、若干であるが遅れが出ることが予想される。 検証実験を行うための学生向けタブレットPC(iPad)の購入についても、申請時点では初年度に購入予定であったが、できるだけ最新版の機種を提供したいと考え、開発が完了する年度末までは控えていた。しかし次年度早々に購入すれば間に合うと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
構築した電子ノートシステムについて、今後は学生にシステムを利用してもらい検証実験を進めていく予定である。ここでの課題は、実験対象者の学生をどのようにして選抜するかという点と、その学生への操作方法や活用方法の教育をどのようにするかという点である。 対象とする学年をバラバラに設定すると、学年による使用頻度やニーズが異なることから、そのトラブルやQ&A対応が困難になることが予想されるため、できれば対象学年は絞った上で希望者を公募したいと考えている。もし、当該学年での希望者が想定端末台数を下回った場合は、対象学年を拡げることも検討する予定である。 また、希望者にはタブレット端末(iPad)を貸与する予定であるが、操作方法や活用方法の説明は、できるだけ人数を集めた上でまとめて行えるようにしていきたい。 TBL(Team Based Learning)での活用については、電子ノートそのものの使い勝手の評価を行った上で検討していきたいと考えているが、これに必要な機能追加の開発予算について、当初申請時の予算から交付額が減額されており、また、タブレットPC(iPad)自体の販売価格の値上げもあり、少ない予算内で業者委託が可能かどうか、交渉は難航すると考えている。仮に構築可能だとしても、実際にTBLの授業の中で展開できるかどうか担当教員との検討も必要なため、次年度中に実践できるかどうかは今のところ不明瞭である。場合によっては研究期間の延長も視野に入れる必要があるかもしれない。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
初年度購入予定のタブレットPC(iPad)は、できるだけ学生への実証実験の直前に最新機種を導入したいと考え、その購入予定分を翌年度に繰り越したため次年度使用額が生じた。 タブレットPC(iPad)は次年度早々に最新機種の購入を予定している。
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