2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25670255
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
児玉 栄一 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50271151)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | HIV / 薬物相互作用 / 耐性 / 核酸誘導体 |
Outline of Annual Research Achievements |
①確立した基礎アッ セイ系での検討:昨年度使用した株よりexcisionで薬剤耐性を獲得するHIV変異株を作製した。またこれまでのアッセイ系をさらに最適化することにより、検出感度を上昇させた。これまでにATP類似化合物を購入し、その検討を現在も行っている。またランダムに化合物をスクリーニングした。昨年同様、弱いながら目的の効果を有する化合物が見出されたが、細胞毒性域と交差する濃度であり、おそらく非特異的な効果であると判定した。今後も検討を行う。 ②スクリーニング用アッセイ系での検討:さらなる簡略化のために、当初計画ではレポータープラスミドとしてβ-galactosidaseとsecretary alkaline phosphatase をinternal ribosomal entry siteでつなぎ、HIV-LTRをdetector promoterとして構築する予定であった。しかしプロメガ社より新しくnano-luciferaseが発売され、それを検討したところ、これまでのレポーターと比べて、より高感度で測定でき、さらにサイズが小さく取り扱いが簡便であった。そのため、LTR-Nano-luciferaseによるベクターを構築し終え、現在最適化を図っている。細胞内ATP量とexcisionとの関連ははっきりした相関を認めていないが、ATPが多い細胞ほどexcisionの効率が高い傾向を見出している。検討細胞種を増やし、その相関を明らかとすることを計画している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的なスクリーニング系は確立されており、小規模スクリーニングに対応可能となっている。新規マーカーを導入した検出系も確立し終え、大規模スクリーニングに向けた最適化を進めている。本学や他施設に所属する合成・精製を主とする研究者とのネットワークも構築されつつあり、試験化合物の分与も受けている。そのため当初の予定よりも小規模スクリーニングは進行している。
|
Strategy for Future Research Activity |
現時点では昨年と同様に明らかなpositive controlになる化合物を見いだせていないため、今後もスクリーニングを進める。平成27年度で大規模スクリーニングができるようなアッセイ系の最適化を図る。
|
Causes of Carryover |
大規模スクリーニングを平成26年度に開始せず、新たなレポーター系が出来上がったためその最適化を優先した。そのため化合物購入にあてる予定であった予算を平成27年度に繰り越した。このことによってより効率的な研究が可能となる。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に最適化を完了し、スクリーニングを開始するため、平成27年度の予算とあわせて使用する予定である。
|
Research Products
(5 results)
-
[Journal Article] Inhibition of the DNA polymerase and RNase H activities of HIV-1 reverse transcriptase and HIV-1 replication by Brasenia schreberi (Junsai) and Petasites japonicus (Fuki) components2015
Author(s)
Tetsuro Hisayoshi, Mayu Shinomura, Kanta Yokokawa, Ikumi Kuze, Atsushi Konishi, Kumi Kawaji, Eiichi N. Kodama, Keishi Hata, Saori Takahashi, Satoru Nirasawa, Kiyoshi Yasukawa.
-
Journal Title
Journal of Natural Medicines
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed
-
-
[Journal Article] 4'-Ethynyl-2-fluoro-2'-deoxyadenosine (EFdA) inhibits HIV-12014
Author(s)
Eleftherios Michailidis, Andrew D. Huber, Emily M. Ryan, Yee T. Ong, Maxwell D. Leslie, Kayla B. Matzek, Kamalendra Singh, Bruno Marchand, Ariel N. Hagedorn, Karen A. Kirby, Lisa C. Rohan, Eiichi N. Kodama, Hiroaki Mitsuya, Michael A. Parniak, and Stefan G. Sarafianos.
-
Journal Title
Journal of Biological Chemistry
Volume: 289
Pages: 24533-24548
DOI
Peer Reviewed
-
-