2013 Fiscal Year Research-status Report
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25670256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
粕谷 善俊 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70221877)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 多発性硬化症 / 発症メカニズム / 細胞内リン酸化酵素 / p38MAPK |
Research Abstract |
自己免疫疾患の1つ:多発性硬化症(MS)の治療に向けた分子基盤情報を構築するべく、をExperimental Autoimmune Encephalomyelitis(EAE)モデル(MSの動物モデル)を用いて、以下の研究を行った。 1)網羅的リン酸化シグナル検出に向けた、予備実験 MOG35-55抗原を用いてWTおよびp38α+/-マウス(p38α-/-マウスは胎生致死)を免疫し、8日後の頸部、腋下、鼠蹊部リンパ節よりリンパ球を調整し、CD4陽性細胞を細胞分離装置で調整後培養し、3日間 MOG35-55抗原で再刺激を行い、Phospho Explorer Antibody Array(Full Moon BioSystems社:1318種の蛋白リン酸化検出)に供した。2つのgenotype間で様々な蛋白のリン酸化変動差が確認されたため、今後、再現性を確かめるとともに、EAE病変脊髄サンプルでの比較検討を行っていく。 2)生理活性ペプチド:エンドセリンのMS発症への関与様式を呈示 G蛋白共役受容体(GPCR)は、MS治療標的として認知されつつある。ケモカイン受容体がGPCRに属することを考えれば当然とも言えるが、ケモカインのみならず、生理活性ペプチド受容体も新たな治療標的として期待されている。GPCRに対するブロッカーで、すでに認可されている薬剤がMSに治療効果を示すならば、適用拡大により、より速やかに臨床応用が可能となる。このような背景を考慮し、申請者等は、MS発症に極めて重要と考えられているTh17細胞からのIL-17の産生に内因性のエンドセリンが関与することを、in vitro T細胞サブセット構築実験により証明した。これは、これまで報告のない新たな知見である (Tanaka et al., Life Sci 2014 in press)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究目的に沿って研究展開ができているとともに、新たな知見として、生理活性ペプチド:エンドセリンがMS発症に関与する可能性を呈示できた。
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Strategy for Future Research Activity |
目的を達成する上での技術的な障害(律速段階)は見当たらない。当初の研究計画に準じて、本研究を遂行する。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] p38 mitogen-activated protein kinase accelerates emphysema in mouse model of chronic obstructive pulmonary disease.2014
Author(s)
Amano H, Murata K, Matsunaga H, Tanaka K, Yoshioka K, Kobayashi T, Ishida J, Fukamizu A, Sugiyama F, Sudo T, Kimura S, Tatsumi K, Kasuya Y.
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Journal Title
J Recept Signal Transduc
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed
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