2013 Fiscal Year Research-status Report
メンデル無作為群間比較アプローチを用いた生活習慣病の原因因子の探索
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25670306
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
畝 博 福岡大学, 医学部, 教授 (40122676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今任 拓也 福岡大学, 医学部, 講師 (20368989)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 遺伝子多型 / 疫学研究 |
Research Abstract |
本研究は、平成23年から福岡県下のA企業の男性労働者を対象に疫学調査を実施し、遺伝子多型の解析のための血液サンプルの収集も実施している。A企業は3地区に分かれており、これまでに2つの地区において調査は実施済みである。よって、平成25年度は、残りの1地区にて、これまでと同様の疫学調査を実施した。A企業の男性労働者1733名のうち、1688名から本研究への参加および生化学データなどの健康診断データの使用の同意を得、生活習慣に関するアンケート調査を行った。また、血液サンプルも得ることができた。当該年度を含めて、3年間で3670名のデータを集めることができた(参加率: 97.6%)。 また、これまでに得られた血液サンプルは、当該年度内にすべての調査参加者のDNAを抽出することができた。よって、当初の計画通りに研究を進めることができている。さらに遺伝子解析に使用するDNAチップを決定し、今年度からは、フランス・リール・パスツール研究所にてDNAマイクロアレイを用いた遺伝子多型の解析を進める。それと同時に、適宜、得られた遺伝子データとこれまでに得られた全研究参加者の生活習慣データおよび生化学データをクリーニングし、組み合わせることで、遺伝子間および遺伝子・環境要因間の関連を検討し、メンデル無作為群間比較を実施する準備を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3地区における調査において予定していた人数をリクルートすることができ、得られた全血液サンプルからDNAを抽出することもできた。よって、当初の計画どおりに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
全対象者のDNAサンプルを用い、遺伝子多型の解析を実施する。遺伝子多型の解析は、予定通り、フランス・リール・パスツール研究所、Genomics and metabolic disease部門で実施する。遺伝子多型の解析には、マイクロアレイを使用する。DNAチップには、Illmina社のHumanCore Beads chip kitを使用する予定である。解析した遺伝子データは、生活習慣や生化学データと組み合わせ、逐次、遺伝子多型と環境要因との関連を検討する。有意な関連が認められた遺伝子多型については、より詳細な解析を実施し、メンデル無作為群間比較を実施する準備をすすめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予定していた遺伝子解析に用いるDNA chipが使用不可になったため。 本研究で使用可能なDNA chipとして、Illumina社のHuman core beads chip kitを使用することとした。そのため、繰り越された研究費は、このDNA chipの購入に当てる。
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