2014 Fiscal Year Research-status Report
自殺未遂者の二次予防における病診連携強化及び医療ソーシャルワーカー介入の有効性
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25670316
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前川 佳敬 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (30624077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池側 均 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (80379198)
数井 裕光 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30346217)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自殺未遂患者が救急搬送された医療機関では身体的治療だけでなく精神科的治療も同時に行い、さらに退院後も継続して精神的治療を受けることができるよう環境調整を実施することが重要と考えられ、『自殺未遂者の半数は自殺企図歴がある』、また『自殺企図後の患者を精神科で継続してフォローした群はしなかった群より再企図率が有意に少なかった』というデータの元、退院後初回の精神科受診に医療ソーシャルワーカー(以下、MSW)が同行する事により、精神科的治療を継続する事を目的とする。その後、患者家族・精神科医療機関へ追跡調査を行い、患者家族に対しては受診が途絶えていれば受診を促すという介入により自殺の再企図率の低下を検証し、介入が有効であるかを確認することを目的としている。 初年度は関連部署との協議を行い関連書類の作成を共同して行った。また、院内外の関連部署と調査の概要の説明・確認を重ね、調査に関する協力の承諾を得た。初年度に当院に救急搬送された自殺未遂患者は41名であった。 当該年度に当院に救急搬送された自殺未遂患者は42名であった。当該年度は、初年度に救急搬送された自殺未遂患者の追跡調査と、当該年度に救急搬送された自殺未遂患者に対しての研究に関する同意取得と追跡調査を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
関連書類の作成や、院内外の関連部署への調査の概要の説明を行い協力の承諾を得る事、院内の臨床研究倫理審査委員会で研究実施の許可を得る事に多少の時間が必要であったために、実際に当院の高度救命救急に搬送された自殺未遂患者に対しての調査の開始がやや遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
当院の高度救命救急センターに搬送された自殺未遂患者に対して、本研究の説明を行い同意を取得し、追跡調査を行っていく。
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Causes of Carryover |
その他の項目の通信費用などが調査の遅れに伴いあまり使用されなかったために生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査対象の増加に伴い、通信費などが増加するためそれに使用する。
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