2013 Fiscal Year Annual Research Report
エピゲノムを制御する新しい液性因子群の同定と治療応用
Project/Area Number |
25670384
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山下 潤 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (50335288)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 発生分化 / 分子心臓学 |
Research Abstract |
1) アドレノメデュリン(AM)の分化過程及び成体におけるエピゲノムへの関与:G9a を介してH3K9me2 を制御しているかES 細胞分化モデルを用いて検証・確認。胎仔及び成体でのAM の作用におけるエピゲノム制御の関与の検討。 2) PKA を介してエピゲノム制御に関与する新規液性因子の探索同定(AM 以外):i) PKA を下流シグナルとすることが報告されている分子を標的とするcandidate アッセイPKA を下流シグナルとして用いる候補液性因子の検討。ii) ES 細胞の分化タイミングをリードアウトとした液性因子スクリーニング。brachyury-T プロモーター/GFP やFlk1 プロモーター/GFP-ES 細胞を用いた発現クローニング 3) 同定遺伝子の作用機構の解析:分化タイミングにおける作用及び同定因子の既存作用へのエピゲノム制御機構の関与を検討を行う。 1)に関してはES細胞分化モデルにおける効果を確認した。PKA活性化モデルに比して効果は弱いが、ES細胞初期分化タイミングを促進させる効果が再現された。2)に関して、i)のPKAを顆粒シグナルとして用いる候補因子を解析することにより、AMに加えて別の液性因子の同定に成功した。3)同因子がPKA活性化やAM投与と同様にES細胞初期分化タイミングを促進させることも確認した。さらに、分化以外の生命作用における作用も見いだし、細胞及び動物モデルを用いてその機能と意義の検討を行っている。
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[Journal Article] Identification of chemicals inducing cardiomyocyte proliferation in developmental stage-specific manner with pluripotent stem cells.2013
Author(s)
Uosaki H*, Magadum A, Seo K, Fukushima H, Takeuchi A, Nakagawa Y, Moyes KW, Narazaki G, Kuwahara K, Laflamme M, Matsuoka S, Nakatsuji N, Nakao K, Kwon C, Kass DA, Engel FB, Yamashita JK*
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Journal Title
Circulation Cardiovascular Genetics
Volume: 6
Pages: 624-633
DOI
Peer Reviewed
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