2013 Fiscal Year Research-status Report
光コヒーレンストモグラフィを用いた新しい神経筋画像検査の確立
Project/Area Number |
25670421
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大崎 裕亮 徳島大学, 大学病院, 医員 (60645381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野寺 裕之 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (40363147)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 光コヒーレンストモグラフィー |
Research Abstract |
MRIや超音波などの画像技術を用いた神経筋疾患への臨床応用が最近進歩している。しかしながら、それらの検査では空間分解能は高くないため微細構造の分析が困難であることが問題となる。さて、光コヒーレンストモグラフィー(OCT)は高度な空間分解能をもつ画像技術であり、眼科、皮膚科、循環器内科などではすでに臨床応用がされているが、光を用いることから1ミリ程度の到達深度しかないことが問題となり、神経筋疾患への応用は現時点においてほとんどなされていないのが現状である。今回の研究では光コヒーレンストモグラフィーを非常に細いイメージワイヤと連結させることで、針筋電図と同様の低侵襲度で神経・筋組織の組織評価が可能になると考えた。この技術を用いて筋疾患モデル動物と正常ヒト筋組織における画像取得を行うことを目的とする。筋生検は術後の止血のしやすさなどから上腕二頭筋や大腿筋から行われることがほとんどであり、局所性筋疾患に対して病理的評価を行うことは必ずしも容易ではなかったが、この研究が行われることで、神経筋疾患に対し検査部位を問わず筋微細構造が明らかになることが予想される。そのため、これまで評価困難だった神経筋疾患へのアプローチが大幅に正確かつ容易になることが予想される。 本年度は光コヒーレンストモグラフィーを実験動物の筋組織において評価を行ってきた。画像処理ソフトウェアを用いた最適化につき現在検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
OCTを実験動物の筋組織において評価を行ってきた。画像処理ソフトウェアを用いた最適化につき検討しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子改変動物を用いた疾患モデルでのOCT所見の検討につき予備実験を行っていく。 また、動物実験を購入する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
遺伝子改変動物を用いた実験が手続き上の問題からやや遅れているため。 上記の解決に伴い、すみやかに使用する予定である。 実験動物の購入などを行っていく。
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