2013 Fiscal Year Research-status Report
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25670432
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
武田 純 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40270855)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 再生医療 |
Research Abstract |
糖尿病治療において、膵β細胞の保護、再生、新生などは理想的な治療法である。iPS細胞は4種類の遺伝子を導入することによって多分化能を獲得するので、夢の治療法の重要シーズとして期待される。申請者が以前に作成した膵島遺伝子の発現プロフィールと遺伝子クローニングの成果によると、興味深いことに、4種類のiPS遺伝子は全て膵島細胞で発現している。しかし、膵島細胞は通常は多分化能を発揮せず、終末分化を維持しているが、その制御機構に関しては明らかでない。 膵島細胞は妊娠、インスリン抵抗性、膵切除などの要因によっては、膵島の過形成や導管や外分泌細胞からの新生が起こることが知られる。そこで申請者は、高度分化の状態でも誘導因子が働けば細胞変換能が惹起される、という仮説を立て、検証するための第一歩として、膵外分泌細胞から内分泌細胞への変換シグナル因子の同定を試みる。 ラット41,000 EST(正常膵島21,000個、RINm5F細胞20,000個)のソースから重複しないESTクローンを選別した。これら膵島ESTクローンの標識cRNAプローブを作成し、独自に開発した大規模in situ hybridization (ISH)を行うシステムを用いてスクリーニングを実施した。ESTクローンとラット膵切片を用いて検討し、膵島に特異的に発現する111遺伝子をプールした。次いで、胎生15日の膵組織を用いて大規模ISHを行う系の条件を設定することができ、100ngが最適プローブであることを確認した。現時点で、胎生期スクリーニングはほぼ完了し、発現パターンのin silico解析を行っているところである。終了次第、発現ベクターへの組み込みに着手する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大規模in situ hybridizationスクリーニングはほぼ予定通りに実施されたが、分泌ペプチドをコードする遺伝子選別において、シグナル配列の検出に困難があり、in silico解析がやや遅滞している。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度で得られた候補遺伝子について、cDNAをアデノウイルス発現系に組み込んでラット膵の外分泌組織や導管部に感染導入する。導入部位の目印としてGFPを共発現させる。アデノ感染後に、感染部、非感染の外分泌部、膵島からそれぞれ組織採取を行い、mRNAマイクロアレイ解析を行うことによって、非感染の外分泌や内分泌の組織との発現パターンの相違を比較解析する。すべての陽性クローンについて同様の解析を行い、クローン間の作用点の類似点と相違点を解析し、AR42J細胞内分泌細胞化する経路の特定を試みる。アクチビン、ベータセルリンによる内分泌化経路との相違点についても解析する。共通パターンを示す遺伝子群について機能解析する計画に供する。
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