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2013 Fiscal Year Research-status Report

不安定プラークの特異的イメージング:低分子人工抗体を用いた核医学診断薬の開発

Research Project

Project/Area Number 25670522
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research

Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

久下 裕司  北海道大学, アイソトープ総合センター, 教授 (70321958)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 志水 陽一  北海道大学, アイソトープ総合センター, 助教 (90634212)
趙 松吉  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80374239)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords放射線 / 核医学診断 / 人工抗体 / 不安定プラーク / 組織因子
Research Abstract

動脈硬化の臨床画像診断においては、早期治療を必要とする“破綻しやすいプラーク(不安定プラーク)”を的確に診断することが重要であり、不安定プラークを特異的に検出可能なイメージング剤の開発が切望されている。本研究では、動脈内のプラーク破綻とそれに伴う血栓形成に深く関与する組織因子(Tissue Factor, TF) を標的とし、血中・非標的組織からの速やかな消失を示す低分子化人工抗体を母体骨格とした核医学分子イメージング剤を創製することにより、投与後早期に不安定プラークの特異的なイメージングを達成することを目的とする。
上記の目的を達成するため平成25年度は以下の項目について検討した。
1、低分子化抗体の123/125I 標識前駆体の合成:低分子化抗体と迅速に123/125I 標識するため、標識前駆体である1-(3-[123/125I]iodophenyl)maleimide ([123/125I]IPM)の合成を行った。具体的には3-bromoanilineを出発原料としてヨウ素標識前駆体であるN-[m-Tri-(n-butyl)stannylphenyljmaleimideを3段階反応、総収率13.2%で得た。さらに
[125I]NaIとN-chlorosuccinimide存在下反応することにより[125I]IPMを得た。
2、抗TF低分子化抗体作製のためのスクリーニング系の確立:TFに対して特異的認識能を有する低分子化抗体を選別するため、低分子化抗体を作製する際にTF結合能評価(パニング)を行う必要がある。本研究ではまずパニングに必須であるTF recombinant Proteinの作製を目指し、TF recombinant Protein配列を有するベクターの構築を行った。現在大腸菌発現系を用いて本ベクターより目的タンパク質の発現並びに精製検討を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

低分子化抗体のSPECTイメージングプローブ化に必須となる放射性ヨウ素標識前駆体、[123/125I]IPMの合成に成功した。また、TFに対して特異的認識能を有する低分子化抗体のスクリーニングを行うための実験系の立ち上げをほぼ完了しており、抗TF低分子化抗体の作製並びにSPECTイメージングプローブ化を迅速に行うことが可能であることから、本研究はおおむね順調に進展しているものと考えられる。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は低分子化抗体のライブラリーを作製すると共に、大腸菌発現系を用いた低分子化抗体の作製、並びに平成25年度に立ち上げたTF結合能評価のためのパニング実験系を用いてTFに対して高い親和性を示す低分子化抗体の作製を目指す。さらに、得られた抗TF低分子化抗体を[123/125I]IPMと反応させることによりSPECT用TFイメージングプローブ化すると共に、本プローブの不安定プラークイメージングへの有効性について評価する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度では、279,638円の未使用額が発生した。これは平成25年度末に購入した物品の支払が、平成26年4月に支払われることになったため生じたものである。
平成26年5月現在では、未使用額はない。
平成26年5月現在、未使用金はない。

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Published: 2015-05-28  

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