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2013 Fiscal Year Research-status Report

分子進化の概念に基づく新規遺伝子の探索と機能解析

Research Project

Project/Area Number 25670574
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

横山 幸浩  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80378091)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梛野 正人  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20237564)
國料 俊男  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (60378023)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords分子進化
Research Abstract

原始地球の環境下での細胞培養:原始地球の環境ではpH は3から4と考えられており、pHを3.0、4.0、6.0、8.0に変化させた培養液での膵癌細胞株の培養を行なった。Trypan blue法を用いて細胞死誘導能、MTT assay法を用いて増殖能について検討した。低pHではほとんどの細胞は24時間以上の生存はできなかった。また増殖能は低pHになるほどより抑制されていた。低pHで一部の生き残った細胞での細胞形態についても検討した。
先行実験において細胞外環境でのカルシウム濃度を100倍まで大きく変化させ、既知の遺伝子ではあるが、これまで発現の報告のないCGRP(カルシトニン関連遺伝子ペプチド)を誘導している。先行実験で行った以外の癌細胞株においても高カルシウム濃度での培養も行った。その結果、癌細胞におおても先行実験と同様にカルシトニン上昇を認めた。
原始地球での生命誕生にはアミノ酸が大きく関与したと考えられており、アミノ酸の濃度も高かったと考えられる。チロシン、グルタミン、ロイシン、メチオニン、トリプトファン、バリン、トレオニンをはじめとする15種類のアミノ酸をそれぞれ培養液に加えて培養を行った。さらにアミノ酸付加による培養した細胞にLPSを投与し、LPSにて誘導されるエンドセリンについて検討した。アミノ酸によりエンドセリンの発現が異なっていることを明らかにした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

pHを3.0、4.0、6.0、8.0に変化させた培養液での細胞培養を行い、低pHではほとんどの細胞が生存できないこと、増殖能は低pHになるほどより抑制されることを明らかにした。癌細胞株での高カルシウム濃度下でのカルシトニン誘導を明らかにした。またアミノ酸付加による培養でのLPS投与後の遺伝子発現が付加したアミノ酸により異なることを明らかにした。しかし各条件で培養した細胞株での未知の新規遺伝子の探索ができなかったため、やや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

各条件で培養した細胞株を用いて未知の新規遺伝子の探索を行う。
新規遺伝子をヒト正常由来細胞株群へ導入し、同定した新規遺伝子の発現をウェスタンブロッティング法、リアルタイムPCR法により検討する。また増殖能(MTTアッセイ法)、アポトーシス(TUNEL法)への影響を検討する。増殖能、アポトーシスへの影響を確認後、この新規遺伝子を導入したヒト由来細胞株群のDNAアレイ法による網羅的遺伝子解析をおこない、新規遺伝子が誘導する増殖能、アポトーシス関連遺伝子を同定する。さらにパスウェイ解析により新たなシグナルについて検討する。
細胞外環境認識機構に関する基礎的研究 培養液中の電解質濃度の変化によるチャネルやトランスポーターの発現についてウェスタンブロッティング法、リアルタイムPCR法により検討する。カルシウムの場合であればOrai1(Calcium release-activated calcium channel protein1)、STIM1(Stromal interaction molecule 1)、TRP(Transient receptor protein)など細胞膜上のカルシウムチャネル、IP3R(Inositol trisphosphate receptor)、RYR(Ryanodine receptor)などの小胞体上のカルシウムチャネル、CaT1(Calcium transporter prtein1 )などのカルシウムトランスポーターなどについて行う。他の電解質においても行う。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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