2014 Fiscal Year Annual Research Report
分泌型microRNAによる脳血管攣縮機構の解明と新規バイオマーカーの同定
Project/Area Number |
25670624
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
溝口 昌弘 九州大学, 大学病院, 講師 (50380621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 雄一郎 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (80423515)
中溝 玲 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80529800)
天野 敏之 九州大学, 大学病院, 助教 (70448413)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 脳血管障害 / 脳血管攣縮 / くも膜下出血 / microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
ラットSAHモデル作成:300-350gの雄性SDラットを用い、endovascular perforation model (EP model)を作成した。24時間後にSAH評価を行い、Sugawaraらのスコアリングでmoderate以上の6サンプルを解析した。 microRNA(miRNA) / mRNAの網羅的発現解析:EPmodelで最もbrain damageが強いと考えられる脳 (basal cortex)より、miRNAを含有するtotal RNAを抽出し、microarray (TORAY 3D-Gene)を用いてmiRNA/mRNAの網羅的発現解析を行った。microRNA解析では、発現が2倍以上のものが10個、0.5倍以下のものが18個同定された。mRNA解析では、発現が2倍以上のものが1429個、0.5倍以下のものが1223個同定された。Gene ontology解析では、細胞外マトリックス関連遺伝子の発現変動が有意に多かった。 MMP-9遺伝子関連miRNA発現解析:近年、delayed cerebral ischemiaと関連が示唆されているMMP-9に着目し、miRNA発現解析を行った。Real time PCRを用いて、MMP-9発現亢進のvalidationを行った。Microarrayの結果とこれまでの報告より5つのmiRNA(miR-9, -21, -34, -145, 196b)を選び発現解析を行い、miR-21の有意な発現亢進とmiR-145の発現低下傾向を同定した。 miR-21, -145関連遺伝子、MMP-9関連miRNAの発現解析:データベースより標的遺伝子、miRNA候補を選出し、マイクロアレイデータを再検討した。新規遺伝子は同定できなかったが、新たにMMP-9関連miRNAとしてmiR-351が同定され、validationをおこない、その関連性が示唆された。その発現形式は、脳の解析部位により異なることも明らかとなった。 血管、血液中のmiRNA発現解析:血管でも同様に解析を行なり、miR-21の発現亢進、TIMP-3の発現低下、MMP-9の発現亢進が明らかとなった。血中miR-21発現解析を行ったが、対照群と明らかな差を同定することはできなかった。
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Research Products
(2 results)