2014 Fiscal Year Annual Research Report
Circulating Tumor Cellsを標的とした新規抗転移治療法の開発
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25670661
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Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Disaeses |
Principal Investigator |
伊藤 和幸 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), 研究所, 部門長 (20301806)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 循環がん細胞 / 転移 / 骨肉腫 / 細胞死 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨肉腫(OS)を始めとする骨軟部腫瘍の予後は、臨床的に肺転移により最も大きく左右される。最近、転移成立過程における循環がん細胞(CTC)並びに転移巣での生着、増殖の役割が大きくクローズアップされている。我々は研究室で樹立したマウス骨肉腫高肺転移株(LM8)を同種同所移植後、循環がん細胞(CTC)を生きたままで培養することに世界で初めて成功、CTCを原発巣のLM8と比較しCTCの方が高いanti-anoikis活性を有し浮遊培養条件下でも増殖することを報告した。また肺という原発巣と異なる環境下における腫瘍細胞の増殖にstiffnessの異なる条件下での3次元増殖に血管新生内皮増殖因子(VEGF)が重要な役割をする事を見いだした。 マウスを用いた動物実験を行い、原発巣切除後にVEGFシグナルを阻害する低分子化合物を経口投与する事により、CTCの数やVEGFの血中濃度が減少する事、またCTCを培養する事によりanti-anoikis活性が元に戻る事等の実験結果を得て、論文報告、学会発表を行った。一方、種々の分子標的治療薬を用いた動物実験を行い、骨軟部腫瘍の増殖は一つのシグナル伝達系に依存するのではなく、可塑性に富んでおり、複数の阻害薬のcombinationが標的治療において非常に重要である事を明らかにし、論文発表、学会報告を行った。これら動物実験を円滑に進めるために、今年度は小型動物用の麻酔装置を物品として購入した。 さらに今後の研究を展開するため、転移巣(における腫瘍の増殖)を標的とした治療法の開発を目指す新規の萌芽研究を計画立案し、H27年、28年度の科学研究費に応募し採択された。(課題15K15560)本研究の詳細な結果に関しては成果報告書にまとめる予定である。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Combined targeting of mTOR and c-MET signaling pathways for effective management of epithelioid sarcoma.2014
Author(s)
Imura Y, Yasui H, Outani H, Wakamatsu T, Hamada K, Nakai T, Yamada S, Myoui A, Araki N, Ueda T, Itoh K, Yoshikawa H, Naka N.
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Journal Title
Molecular Cancer
Volume: 13: 185
Pages: 1-18
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 肉腫の転移と分子標的治療2014
Author(s)
伊藤和幸
Organizer
第47回日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会
Place of Presentation
大阪国際会議場(大阪府大阪市)
Year and Date
2014-07-17 – 2014-07-18
Invited
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