2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25670704
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40178330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成瀬 勝彦 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70453165)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 羊水塞栓症 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.羊水塞栓症に対する感度・特異度の検討及び免疫染色:我々は日本産婦人科医会が実施している「羊水塞栓症研究班」に属しており、今まで150例以上の羊水塞栓症及びそのニアミス例のデータバンクを有している。この血清や臨床データを利用するとともに、当科で保存してある周産期合併症症例、子宮破裂、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離、前置胎盤などの症例も追加して羊水塞栓症診断のための感度・特異度を検討する。 同時に羊水塞栓症およびコントロールの肺組織を用いた免疫染色を行う。 2.破水診断法の試作: もし、羊水塞栓症診断で新規タンパクが十分その診断能力がないと判断された場合は、破水診断キットの試作に切り替える予定である。そのため、妊娠各週数の頸管粘液・膣分泌物を採取しておく。現在までにすでに約200例の妊婦から頸管粘液および膣分泌物の採取を行って保管してある。上記で試作した羊水塞栓症診断キットを用いて、従来よりも感度の高い破水診断キットを作成する。 3.ELISAを用いた定量診断: 現在までに我々が同定した羊水特異物質(羊水/母体血中比がきわめて高い)IL-6, SCC, IGFBP-1, Osteopontin, CA125, STNの中で、羊水/母体血中比が最も高いIL-6とSCCに着目し、妊娠中、出産前後、産褥期のIL-6とSCCの母体血中濃度の推移および分娩時の羊水濃度を測定する。さらに妊娠中の各時期における頸管粘液および膣分泌物のIL-6とSCC濃度をELISAで定量する。
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Research Products
(3 results)