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2013 Fiscal Year Research-status Report

涙液分泌とエネルギー代謝

Research Project

Project/Area Number 25670737
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research

Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

坪田 一男  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40163878)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywordsドライアイ / 涙腺 / 涙液
Research Abstract

糖尿病に誘発されるドライアイのメカニズムを解明することでドライアイの診断方法、新規治療法および薬剤開発に結び付け、ドライアイ患者のQOL(quality of life)を改善させることを最終目的としている。
初年度は糖尿病モデルマウスの全身性変化と眼組織における病態の変化を明らかにすることに注力した。特に分泌異常に的を絞り、涙液分泌量の変化などを、眼科的検査により詳細に解析し、ドライアイの病態変化と糖尿病の病態進行を経時的に比較検討した。糖尿病モデルマウスの眼科的検討するために涙液量の測定、角結膜表面障害、角膜知覚を測定した。具体的には糖尿病モデルマウスおよび非糖尿病マウスに対して、綿糸法による継時的な涙液測定を実施した。また、角結膜表面障害の状態を解析するため、角膜上皮をフルオレセインにて染色し、スコア付けにて評価した。同時に糖尿病患者で認められる知覚低下を確認するために角膜知覚計にて角膜の知覚を確認した。
糖尿病発症前の涙液量は、糖尿病モデルマウスおよび非糖尿病モデルマウスと同程度であったが糖尿病の進行に伴い、糖尿病モデルマウスの涙液量は非糖尿病モデルマウスの涙液量と比較して有意に低値を示した。角膜上皮障害および角膜知覚に関しては糖尿病モデルマウスおよび非糖尿病モデルマウスと変化がなかった。
以上の結果により糖尿病の病態進行によるエネルギー代謝の変化による涙液分泌機能低下が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度である平成25年度において、計画的に糖尿病モデルマウスの解析が進み、糖尿病によるエネルギー代謝の変化による涙液分泌機能低下が明らかとなった。ドライアイの発症機序の解明に向けた結果が着実に得られつつある。以上の結果からおおむね順調に進展していると考えられ次年度以降の計画を予定通り実行する予定である。

Strategy for Future Research Activity

次年度以降も継続してエネルギー代謝に着目した涙液分泌機構の変化を解析することによりドライアイの病態解明に向け邁進する。さらには予防医学的アプローチおよび今後の治療方法の可能性を探索するための試験を実施していく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

より精度の高いデータを創出するために2年目以降に計画していた糖尿病モデルマウスの基礎データ収集を1年目に実施し、1年目に計画していた涙液分泌のメカニズム解明を2年目に変更した。今後は効率的に研究が実施できると考えている。
優先順位を考え、1年目と2年目の研究計画を変更したため使用額に変化が生じたが、最終的な研究計画に変更はなく順調に進捗している。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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