2013 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変眼疾患カニクイザルの作製とその病理学的解析
Project/Area Number |
25670742
|
Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
岩田 岳 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 分子細胞生物学研究部, 部長 (90374157)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下澤 律浩 独立行政法人医薬基盤研究所, その他部局等, 研究員 (50300786)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 霊長類 / ノックアウト / 遺伝子改変 / 疾患モデル動物 |
Research Abstract |
非ヒト霊長類における眼疾患モデル動物の作成のために、カニクイザル受精卵へのCRISPR/Cas9 システムを用いたゲノム編集技術を検討した。既報に従って、ホルモン剤を雌ザルに投与し、成熟卵子を回収した。また、精子は採取した射出精液を洗浄し、回収した。成熟卵子の細胞質中に精子を直接注入する顕微授精法を実施し、雄雌前核を持つ受精卵を作出した。この前核に目的の眼疾患原因遺伝子を誘導するように構築したCRISPR/Cas9 発現ベクターを注入した。ベクター注入受精卵は10%FBS 加 CMRL-1066培養液とマウス胎児繊維芽細胞(MEF)の単層上で培養した。通常の顕微授精卵と同様に分裂が生じ、一部は発生を継続し、胚盤胞への発生が確認できた。これはベクターを注入しても受精卵は体外で発生を継続できることを示している。この胚盤胞からES細胞を樹立するために、胚盤胞の内部細胞塊部位摘出し、既報通りMEFの単層上で培養後、小さいながらも内部細胞塊由来と思われる細胞塊を形成した。また、胚移植には、正常な状態を示す初期分割胚を卵管に移植した。現在妊娠の成立を待っているところである。
|
Research Products
(13 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Molecular characteristics of four Japanese cases with KCNV2 retinopathy: report of novel disease-causing variants.2013
Author(s)
Fujinami K, Tsunoda K, Nakamura N, Kato Y, Noda T, Shinoda K, Tomita K, Hatase T, Usui T, Akahori M, Itabashi T, Iwata T, Ozawa Y, Tsubota K, Miyake Y
-
Journal Title
Molecular Vision
Volume: 19
Pages: 1580-1590
Peer Reviewed
-
-
-
-