2013 Fiscal Year Research-status Report
歯髄幹細胞からの活性化マクロファージ分化誘導と歯髄組織再生への応用
Project/Area Number |
25670808
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
興地 隆史 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80204098)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉羽 邦彦 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30220718)
金子 友厚 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70345297)
吉羽 永子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (10323974)
重谷 佳見 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80397132)
大倉 直人 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (00547573)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 歯内治療学 / 歯髄組織再生 / 歯髄幹細胞 / マクロファージ / スキャホールド |
Research Abstract |
本研究は、ラット幹細胞から分化したマクロファージがさらに活性化マクロファージへと分化・誘導するシステムを構築し、さらにこれらの活性化マクロファージを亜群(古典的活性型マクロファージ、創傷治癒マクロファージ、制御マクロファージ)へ分化させることが可能なシステムの開発を最終目的とし、実施されている。 これまでに、ラット切歯歯髄組織より採取した幹細胞様細胞を三次元的に培養するためのスキャホールド含有培地の選定、および最適化を行った。以上の研究から、PuraMatrixペプチドハイドロゲルとpoly-L-lactic acid (PLLA)の組み合わせと、Matrigelとpoly-L-lactic acidのスキャホールドの組み合わせの複合型培地が、最も歯髄幹細胞の効率的な増殖を期待できる三次元培養培地であることが明らかとなった。また、歯髄を除去したラット切歯または臼歯の歯髄腔に、これらの幹細胞あるいは間葉系幹細胞を混入したスキャホールドを注入し、培養液中で培養すると、培養3~7日目において、PLLAスキャホールド中にはCD68陽性のマクロファージ様細胞が多数出現してくることが判明した。この条件下で形成されたCD68陽性マクロファージ様細胞をスキャホールドから分離し、IL-4などの因子を添加した条件下でさらに培養することにより、これらの細胞がどのようなマクロファージ亜群に誘導できるかの検索を、現在遂行中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ラット切歯歯髄からの幹細胞の単離と培養系の確立、およびラット切歯抜去歯歯髄腔への幹細胞の移植培養と再生組織内マクロファージの採取については、概ね予定通りに進行しているが、活性化マクロファージ亜群の誘導実験については現在進行中であるものの、当初予定よりやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
進行は当初予定よりやや遅れているものの、研究計画に沿って進める予定である。いかなる活性化マクロファージ亜群の誘導が可能であるかを十分検討した上で、示談会の再生歯髄組織作成に進む予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費は概ね計画通りに使用されたが、旅費が計画より少額となったため。 引き続き物品費は計画に従い使用するとともに、旅費についても学会出張に充当する計画である。
|
Research Products
(6 results)